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ウルトラマンカイナ
新兵編 ウルトラルーキーファイト 前編
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は、部下の男達が次々と倒されて行く中でも、挫けることなく両の脚で立ち上がっている。
 白い柔肌に滲む濃厚な汗の匂いは周囲にむわりと漂っており、その香りを鼻腔で堪能する男達は倒れ伏したまま、隊長(アメリア)の芳香に満面の笑みを浮かべていた。

 綺麗に手入れされている腋の窪み。肌に密着している戦闘服を内側から押し上げている、爆乳の谷間。そしてレオタードが深く食い込んでいる、白く肉感的な太腿の付け根。
 汗が溜まりやすいそれらの箇所からは特に、アメリアの甘い匂いがむせかえるほどに滲み出ていた。

 それほどの濃厚なフェロモンを全身から振り撒き、息を荒げている彼女だが――その蒼い双眸は、どんな強敵にも屈しないという気高い輝きを宿している。
 ハドソン川でのベムスター戦で味わった屈辱が、彼女の精神を大きく成長させていたのだ。敵わない敵を前に泣き言を上げ、失禁(おもらし)までしていた弱い彼女は、もうここには居ないのである。

「……男性優位の風潮が未だに根強いアメリカ支部で、花形と言われている今のBURKセイバー隊を率いているのが女性だと聞いた時は、少々驚いたものだが……今の君を見ていると、納得せざるを得んな。アメリア隊長」
「ハッ……見え透いた世辞はそこまでにしておきなさい、駒門隊員。花形だの隊長だの、そんな肩書きなんて何の価値もない。価値があるのは、実戦で役に立つ『力』だけ! そうでしょうッ!?」

 そんなアメリアの気高さに、確かな信念と品格を見出した琴乃は素直に賞賛する。
 だが、苦い記憶を通じて「力」こそが真に価値のある名誉なのだと思い知った女傑は、勝気な笑みを浮かべて虚勢を張り、琴乃に組み掛かろうとしていた。くびれた腰に対してむっちりと実っている安産型の巨尻が、踏み込みの衝撃でばるんっと弾む。

 女性であるアメリアが、男所帯であるアメリカ支部のエリート部隊を率いているのは、単なる「コネ」による恩恵ではない。一見か細いようにも見える彼女の「腕っ節」は、屈強な部下達でも敵わないほどのパワーを秘めているのだ。
 その実力と努力と才能をフルに発揮しているアメリカ支部最強の処女(バージン)は、文字通り部下の男達を「力」で御している生粋の女傑なのである。

「でぇやあぁあぁあ……あっ!?」

 だが、相手の肩を押さえ込もうと伸びた腕は、そこまで届く前に琴乃の手で掴まれてしまい。アメリアは一瞬のうちに、体勢を崩されてしまう。
 次の瞬間、彼女の視界は――女の匂いが深く染み込んだ琴乃の股間で覆い尽くされていた。白く肉感的な彼女の太腿が、瞬く間にアメリアの頭部をガッチリと挟み込んでいたのだ。

「ちょ、待っ……!」
「実戦では、『待って』など通じんぞ」

 鼻腔に突き刺さる濃厚な女の香り。琴乃の股間から漂って来るそ
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