新兵編 ウルトラルーキーファイト 前編
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し、自国の兵器の使用方法を日本支部の隊員達に伝授している。
世界中の国々からはるばる来日して来た、屈指のエリート部隊。ホピス星から生還した元惑星調査隊メンバーも含めた、日本支部の精鋭隊員達。彼らの合同訓練から始まった今回の「教導」は、日本支部の戦力を大幅に底上げしていた。
そんな中。アメリカ支部最強の航空部隊と謳われている同支部のBURKセイバー隊は、数多の死線を潜り抜けて来た日本支部の有名隊員に「稽古」を申し込んでいた。
彼らの本業はあくまでパイロットであり、日本に来た理由も供与する戦闘機の運用方法を教導するためだったのだが――「レクリエーション」を好む彼らは、東京基地内にある訓練場での格闘訓練を希望したのである。
異星人の中には人間と同じサイズで活動し、白兵戦を仕掛けて来る者達も居る。そんな連中にいつ狙われるか分からない以上、パイロットが本分だからと言って格闘訓練を怠るわけには行かない。
……という目的自体は、紛れもなく正論なのだが。アメリカ支部の男性隊員達が、ある隊員との格闘訓練を切望した理由は、それだけではなかった。
日本支部屈指のエリート隊員であり、国内外の支部で絶大な男性人気を集めている駒門琴乃。
ハイレグレオタード状の特殊戦闘服を押し上げる特大の爆乳と、安産型の巨尻をどたぷんっと弾ませている彼女の存在が、筋骨逞しい男達のリビドーを焚き付けていたのである。
琴乃の強さと美しさは広報部の情報を通じて、海の向こうにまで広く伝わっていたのだ。訓練場に集まったエリート隊員達は皆、写真や映像よりも遥かに美しく、扇情的な琴乃の美貌とボディラインに大興奮していた。
引き締まった腰回りに対してあまりにもアンバランスな爆乳と巨尻は、僅かに身動ぎするだけで大きく揺れ、男達の視線を独占していたのである。
そして――そんな(ある意味)素直な男達の姿に苦笑を浮かべながらも、琴乃は真っ向から全力で迎え撃ち。僅か数分で、全員を叩きのめしてしまったのだった。
激戦区を生き延びて来た日本支部屈指の女傑とは言え、所詮は女。体格で優っている自分達なら、簡単に組み敷いてしまえる。そんな微かな油断が、命取りとなったのだ。
先日のツルク星人の件然り。BURK隊員はいついかなる時でも、異星人との白兵戦を想定せねばならない。本業はパイロットだから、整備士だからという言い訳は、実戦の場には通用しない。
ツルク星人の刃に手も足も出ず、ただ辱められる一方だった時の屈辱。その苦い過去の記憶が、琴乃の格闘術をより精強に練り上げていたのである。
「……どうした? そんなことでは、世界最強と謳われたアメリカ支部の名が泣くぞ」
憔悴した表情で倒れている屈強な男達を一瞥する琴乃は、凛々しい佇まいで腕
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