3人目のゴッドハンド使い
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お兄ちゃんの地獄のような特訓をしないと習得出来ないゴッドハンドだから尚更だ。
「確かに天空橋も雷藤の技を見ただけで習得していたが、あの立向居という選手凄い才能だな」
「わ、私が使う技なんかただの劣化版だよ。あそこまで完璧になんか出来ない。あれは本物…だよ」
「ああ」
そんな驚く私や鬼道くん以外にも壁山くんも驚きが隠せないでいた。
「ゆ、夢っすよね…?キャプテンや雷藤さん以外がゴッドハンド使うなんて…」
「でもそんなに凄いことなのか?」
小暮くんはそんな驚くことなのかと不思議そうに話す。
「そやそや、あんなん手をビャーンやって前にビャーンやったら出来るんちゃうか?」
そんな風にリカちゃんが言う。
私が口を開こうとしたが円堂くんの親友風丸くんがいかに凄いことかを語る。
「円堂はゴッドハンドを身につけるために、それこそ血が滲むような特訓をしたんだ」
「お兄ちゃんだって本当に死に物狂いの特訓でようやく習得できた技なんだ」
円堂くんは風丸くんと私の言葉に頷く。
「俺や雷藤だって途轍もない特訓をした技だ。…立向居手を見せてくれないか?」
「あ、…はい」
立向居くんはグローブを外し円堂くんに見せる。
「やっぱりな!相当特訓したな!!」
「い、いえ!それほどでも…」
「努力は必ず結果に繋がる!…行くぞ!」
その円堂くんの「行くぞ!」と言う言葉が伝わったのか立向居くんと円堂くんはお互いに背中を向けて構える。
「「ゴッドハンド!!」」
どごおおおおおおおおお!!
お互いに技を向かい合って打ち合い、凄まじい爆音と共に辺りを砂煙が舞う。
「…凄い。間違いなく本物だ」
円堂くんとゴッドハンドを打ち合い、円堂くんのゴッドハンドに打ち負けることがなかった立向居くんのゴッドハンド。これを本物と呼ばず何と呼ぶのだろうか。
「やるな立向居!お前のゴッドハンドは本物だ!!」
「ありがとうございます!!俺もっともっと強くなります!!」
「ああ!その為にはもっともっと特訓だ!!」
「はい!!」
その後、私達は戸田くんの提案した合同練習を行い汗を流した。
「どうやったら正義の鉄拳が出せるんだ…。パッと開かず、グッと握って、ダン、ギューン、ドカンって」
「円堂!!」
「えっ…!どわあああ!」
見事に顔面にボールを食らった円堂くん。
私は練習を抜け円堂くんを手当てする。
「練習中にぼーっとしてたら危ないよ?…究極奥義のことでも考えてた?」
「何でそれを!?」
合同練習前に話を聞いていた私たち。
難しそうに考え込んでいた円堂くんを見てピンと来ないわけがない。
「円堂くんも
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