3人目のゴッドハンド使い
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こうして私たちは立向居くんのキーパー技を見るため、グラウンドに集まった。
「誰が蹴る?」
俺だ俺だとなる雷門FW陣。ジャンケンすることになり集まる。
「ちゃっかり黒薔薇オメェも参加するのかよ」
「当たり前だろ」
染岡くんの言葉にそう返す黒薔薇くん。
気のせいか黒薔薇くんの返し方雑になってない??
私もその中に参加する。
「じゃあ行くぞ!ジャンケン…ポン!!」
「…パー。あれ…私勝っちゃった…」
見事に揃いも揃ってFW陣はグー。
3人は自分のグーを見ながら悔しがる。
「3人とも似たもの同士…?」
「「「似てない!!」」」
3人の悔しそうな視線を背に私は立向居くんの前に立つ。
「どんな技なんだろう…」
私は屈伸して準備する立向居くんを見ながら考える。
「それじゃあ行くよ!」
大きく深呼吸をして構える立向居くん。
「お願いします!!」
私は久しぶりにこの技を繰り出す。
私はボールに投げキッスを放つ。するとボールが浮き上がりボールがハートへと変化する。
「行くよ!エンジェルキッスV3!!」
右足から放たれたシュートは立向居くんに襲い掛かる。
「…おおおお!!」
「…!?雰囲気が変わった!!」
立向居くんから放たれる気合いがビリビリと身体中に伝わる。
「ゴッド…ハンドォォォ!!!」
「…えっ!?」
私が驚くのも無理はない。
目の前には円堂くん、お兄ちゃんに続く、3人目のゴッドハンド。
立向居くんが発動した青のゴッドハンドは私のシュートの威力を奪っていき、見事に右手でキャッチした。
キュイイイイイイーン パシン!!
立向居くんが受け止めたその場は一瞬に沈黙に包まれる。
雷門イレブンはその立向居くんのゴッドハンドに驚きで口が開きっぱなしになる一方で、雷門イレブンで唯一円堂くんだけが嬉しそうに声をあげた。
「あははっ!ゴッドハンドだぁぁ!!凄いよ立向居!!お前やるじゃないか!!」
立向居くんに駆け寄る円堂くん。
先程立向居くんにされたように今度は円堂くんが立向居くんの手を掴みぶんぶんと振り回す。
「あ、ありがとうございますっ!!」
立向居くんが嬉しそうに笑う。
「でも、どうやって…?」
それが私の素直な疑問だった。
そもそもゴッドハンドは円堂くんがおじいちゃんのノートを見て死に物狂いの特訓で習得した技。お兄ちゃんに至っても円堂くんに協力して貰ったり、地獄のような特訓でようやく習得した技なんだ。
「あいつはゴッドハンドの映像を何度も何度も見て死ぬほど特訓したんだ」
「見ただけで身につけたってこと…?」
私は驚きが隠せない。
円堂くんや
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