第六百八十五話 大食を前面にその五
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「和食の食器はね」
「例えばお箸とか木製の食器は漆塗りで」
「それね」
メアリーはここで話した。
「英語それで銀河語で日本はジャパンって言うね」
「うん、言うよ」
トムもその通りだと答えた。
「これって漆の国だっていう意味だって」
「そうなんだ」
「そうした説もあるのよ」
「そうだったんだ」
「あくまで一説だけれどね」
それでもというのだ。
「そうした説もあるのよ」
「そうだったんだ」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「中国はお茶か陶器の国ってね」
「チャイナはなんだ」
「英語それで銀河語でそう呼ぶね」
その呼び名はというのだ。
「そうした説があるのよ」
「そうだったんだ」
「それでね」
メアリーはさらに話した。
「日本は木製の食器はね」
「漆っていうのはだね」
「あくまで高価なものだけれど」
そうしたもの限定だというのだ、この時代でも漆塗りは高価なものは専門的な職人が行いかなりの額になる。
「陶器だってね」
「凄いよね」
「もう皇室の方が使われるとなると」
日本のというのだ。
「それこそね」
「相当高価なものだよね」
「人間国宝クラスの人が作った」
「漆器と同じで」
「漆の方のね」
まさにというのだ。
「それと同じでね」
「それでなんだ」
「そう、それでね」
そのうえでというのだ。
「あの国はそういったものにもよ」
「伝統的に凝る国なんだ」
「そう、それでね」
メアリーはさらに話した。
「銀の食器もね」
「凄いの使ってるんだね」
「質素なお暮らしだけれど」
それでもというのだ。
「人間国宝とかブランドメーカーとか」
「そうした人達や企業からだね」
「献上されるからね」
「その献上品がなんだ」
「凄いのよ、エウロパのどの君主家でもね」
「ハプスブルク家でもウィンザー家でもだね」
「何をやっても勝てない位の」
そこまでのというのだ。
「お値段つけられない位のね」
「財産があるんだね」
「そうだしね」
それでというのだ。
「あちらはね」
「そうしたことにもだね」
「芸術の様な」
そうしたというのだ。
「食文化をね」
「考えていて」
「それでなのよ」
「食器にも凝るんだね」
「それを確立させたっていうのが」
メアリーはトムに話した。
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