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八条学園騒動記
第六百八十五話 大食を前面にその三

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「僕達って目立ちたいって思っても」
「思うだけだったかしら」
「工夫がね」  
 これがというのだ。
「なかったかもね」
「そうだったのね」
「今思うとね」
 こう従姉に言うのだった。
「そうかもね」
「そうだったのね」
「うん、若しかしてね」
 トムは考える顔で話した。
「カナダ料理を紹介しても」
「ただ紹介するだけで」
「工夫はね」
「足りなかったのね」
「そうかもね」
「ただお料理を作って動画にする」
 メアリーは深刻に考える顔で述べた。
「何処がどういいかを言っても」
「それでもね」
「工夫が足りなかったのね」
「そうみたいだね」
「工夫だね」
「じゃあその工夫をね」
「やっていくね」
「そうしましょう」
 トムに笑顔で応えた。
「これからはね」
「うん、そうしてね」
「カナダの宣伝しましょう」
「そしてメジャー国家にしよう」
「必ずね」
「サラダ作っても」
 シッドはカナダでも食べるこの料理を話に出した、それこそ連合のどの国でも食べられている料理の一つである。
「それでもね」
「ただ普通にお野菜や果物を使う」
「ドレッシングもかける」
「それだけだとね」
「カナダ風と言っても」 
 それでもとだ、シッドはメアリーに応えた。
「それで、だよね」
「観てる人からしてはね」
「そうよね」
「本当にね」
「だからカラフルにしていこう」
「色々な色のお野菜を使ってね」
「レタスをね」
 この野菜をとだ、シッドはさらに話した。
「赤いレタスを使えばね」
「同じレタスでもね」
「またインパクトが違うよ」
「そうね」
 メアリーはシッドの言葉に頷いた。
「色が違う分ね」
「そこに黄色いパプリカとか青のセロリとか」
 シッドはさらに言った。
「紫のトマトとかね」
「色々入れるのね」
「そうしていったら」
「カラフルになって」
「普通に作るよりさらにね」
 それこそというのだ。
「目立てるよ」
「そうなるわね」
「韓国料理なんか色々な色の唐辛子を使うから」
 それでというのだ。
「唐辛子ばかり使ってもだよ」
「カラフルね」
「昔は赤いものばかりで」
 地球にあった頃はというのだ。
「真っ赤だったけれどね」
「まあそうなるね」
 トムもそれは当然だと答えた。
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