第四話 党の前でその四
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「そういうのでな」
「納豆やないんやね」
「そう言われてな」
そうしてというのだ。
「ご飯にかけるならええってな」
「言われたんやね」
「若し実際にそんなことしたら」
黒パンの上に納豆を乗せればというのだ。
「ウォッカの瓶で頭割るって言われたわ」
「それ絶対本気やね」
「僕もそう思うわ」
「パンと納豆は合わんやろ」
芥川も納豆かけご飯を食べている、そのうえでの言葉だ。
「どう考えても」
「だからや」
「ターリヤちゃんも怒ったんやな」
「地獄に落ちるってな」
その様に言ってというのだ。
「本気の目やったわ」
「やっぱり納豆はご飯や」
芥川は真顔で言い切った。
「パンにはな」
「合わへんな」
「自分も食べたくないやろ」
「ああ、合わへんとはな」
「自分も思うな」
「どうしてもな」
「そや、ジャムとかバターとか」
「キャビアやな」
こう芥川に話した。
「そやな」
「ロシアやとな」
「ターリヤちゃんの言う通り黒パンで」
「キャビアや」
魚の卵だというのだ。
「ほんまな」
「そやな」
「あれも美味しいし」
綾乃は納豆をかき混ぜていた、その際たれと芥子を入れて刻み葱もそうしてそのうえで混ぜている。
「ええね」
「キャビアにパンもな」
「ほんまに」
「玉葱を細かく刻んで」
「それと混ぜ合わせて」
「パンの上に乗せて食べる」
「あれもや」
芥川は綾乃に笑って話した。
「お酒にも合うしな」
「白ワインやね」
「ターリヤちゃんはウォッカって言うてるな」
「ロシアやとそやね」
「ああ、ワインも飲むけどな」
それ以上にというのだ。
「やっぱりな」
「あの国はウォッカやね」
「多分今もな」
「お食事の時はやね」
「ウォッカを飲みながらや」
「食べてるんやね」
「あの娘達はな」
「ロシアの星の子等も」
「特にエカテリーナちゃんな」
ロシアひいては枢軸の棟梁の一人である彼女の名前も出した、彼女の酒好きはこの世界でも健在だからだ。
「そうしてる筈や」
「あの娘うちと同じ位お酒好きやし」
「酒豪やしな」
「それでやね」
「ほんま黒パンにな」
「キャビアを乗せて食べて」
「そして飲むんや」
そうしたものを肴にしてというのだ。
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