第六十四話 料理部だから思うことその十四
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「それから身体洗って」
「どうしたの?」
「熱いお風呂に入って」
「お酒抜いたの」
「もう一気に抜けたわ」
酒がというのだ。
「よかったわ」
「寮でも二日酔いになるとよね」
「五時には無理にでも起きて」
「お風呂入るのよね」
「そうして一気に抜いて」
酒をというのだ。
「後でお風呂掃除する」
「そうよね」
「それをやって」
そしてというのだ。
「すっきりしたわ」
「サッカーで負けても」
「ええ、それであんたも」
「もう明日はね」
今も飲みつつ言う。
「二日酔いになってもね」
「いいのね」
「楽しく飲むならね」
それならというのだ。
「もうね」
「いいわよね」
「楽しく飲んだら」
それでというのだ。
「勝ちでね」
「お酒を飲むならね」
「自棄酒や憂さ晴らしはね」
「止めた方がいいわね」
「健康的じゃないしね」
「そうよね、そうしないとやっていけない時もあるけれど」
人生何かとある、生きていればそうでもしないとやっていけない時もあるのだ。だからこそかな恵達もそうした飲み方を全否定しなかった。
「けれどね」
「それでもね」
「やっぱり楽しく」
「そうして飲まないとね」
二人で話しつつ飲む、そしてだった。
ここでだ、ブラジルから来た娘はかな恵に言った。
「デザートはね」
「蜜柑のゼリーあるでしょ」
「それ食べればいいわね」
「そうそう、ちゃんとね」
「デザートもあるわね」
「だからね」
かな恵は今も飲みながら答えた。
「そちらも楽しもう」
「そうよね」
「日本酒って甘いものには合わないけれど」
その為日本では酒飲みは甘いものは苦手と言われてきた。
「けれどそうしたね」
「蜜柑のゼリーとかはなのね」
「食べられるでしょ」
「日本酒飲んでてもね」
「ちゃんとそこも考えてくれてるから」
料理を出してくれるホテルの方もというのだ。
「だからね」
「いいのね」
「そう、だから今はね」
「うんと飲むのね」
「そうしよう」
こう話してだった。
かな恵は自ら飲んでいった、そうしてだった。
友人達と共に酒を飲んだ、そしてだった。
翌朝二日酔いの状態で起きた、それで部活仲間と共に朝風呂に入って酒を抜いて一日をはじめたのだった。
第六十四話 完
2022・12・1
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