第百三十三話 司馬尉、陣を語るのことその一
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の」
「とにかくよ」
何はともあれだという曹操だった。ここではだ。
「斥侯は出してるわよね」
「当然ですわ、それは」
「その斥侯からの報告はあるかしら」
「いえ、ありませんわ」
それはないというのだ。
「今のところは」
「そう。それじゃあ」
「そうですわね。恐らくはですけれど」
曹操だけでなく袁紹もだ。その眉を曇らせてだ。
そうしてだ。こう話すのだった。
「連中の常として必ず何かを企んでいますわね」
「問題はそれが何かだけれど」
「赤壁の時の様に夜襲は」
「それも考えられるけれど」
「同じ策を二度はありませんわね」
「ええ、それはないわね」
二人はこう読んだ。彼等のこれまでの行動からだ。
それでだ。ここで言うのだった。
「妖術は結界を敷いていますし」
「それでどうするかよね」
「例えばですが」
ここでだ。夏侯淵がだ。二人のところに来てだ。
そうしてだ。こう二人に言ったのである。
「我々に妖術が効かないとなると」
「自分達に術を使う?」
「それなら術を使っても問題はないかと」
「そうね。私達に術が効かないのなら」
それならばだというのだ。
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