暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第45話 続く厄介事
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ア、レイナーレがちゃんと私の料理を食べるのはこれが初になるわね。

「皆、食べる前に言っとくけど……覚悟しておいたほうがいいにゃ」

「どういう意味よ黒姉。私食べられないもの作った覚え無いわよ?」

「火織姉様、そういう意味じゃないです」

「ん、逆」

 逆? いったいどういうこと?

「さて、じゃあ行き渡ったところで、いただきます」

「「「「「「「いただきます」」」」」」」

 さて、美味しくないってことはないだろうけど、皆の口には合うかな? って、なんで皆口に入れた瞬間固まるの!? えっ!? 私なんかミスった!?

 私は急いで自分のお弁当に口をつけるけど……別に変な所ないわよね? と、その時

「火織! これめっちゃ美味いよ!」

「えっ!? そ、そう? それは良かったわ」

 皆急に黙っちゃったからどうしたのかと思ったけど、イッセーの言葉のおかげで安心した。どうやらマズイ訳ではないみたいね。

「火織、この味付け……っていうかこの料理私知らにゃいんにゃけど、隠れて練習してた?」

「そんなわけないじゃない黒姉。特にメニューも決めてなかったから冷蔵庫の中のものでその場で考えて作っただけよ?」

 っていうかお弁当の件とか昨日のはぐれ悪魔のせいで今朝になるまで忘れてたんだよね。だから今朝はちょっと慌てちゃった。朝食とお弁当も即興で作る事になっちゃったのよね。

「とっさに作ってこの味……」

「はぅぅ……とっても美味しいです」

「くっ、こんなに差があったなんて……」

 えぇっ!? そ、そんなに悔しがるほど!? 私は普通に作っただけなんだけれど。っていうかこのくらいならお母さんやおばさん、黒姉だって作れるわよね!?

「いやいや、この味はそんな簡単には出せそうにないにゃ」

「全く練習せずに料理の腕があがるってどういうことですか……」

「火織お姉ちゃん、ずるい」

「いやずるいって言われても……」

 そんなたいした物でもないと思うんだけどなぁ。っていうかイッセー、もうちょっと落ち着いて食べなさいよ。あんたがそんなんだと、作った私が皆に睨まれるんだからね? ……当分料理は自粛しよう。私の平穏のためにも。

 と、そんな感じで皆で昼食を食べる中、突然机の真ん中に小型の魔法陣が浮かび上がった。この紋様は……グレモリー? それにこの大きさってことは通信用の魔法陣かな?

 そんなことを思っていると、魔法陣の上にグレイフィアさんの映像が浮かび上がった。……なんか昨日に続いてまたもや厄介事の予感。







「それではあのはぐれ悪魔は魔物関連の錬金術師だったのね」

「はい、その件で1つ、問題が発覚致しまして……」

 厄介事
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