暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第45話 続く厄介事
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言っt「ぐべぇ!?」……うわぁ」

 変態的なことを言ったはぐれ悪魔にイッセーが突っかかろうとした瞬間、はぐれ悪魔が潰れたような悲鳴を上げた。っていうか実際に潰れちゃった。白音が額に血管浮かせながらはぐれ悪魔の顔面を何度も何度も踏みつけてる。

「若干名って、いったい、誰の、こと、ですか!」

「ぐほっ、ぐふっ、がへっ、ぐひっ」

 言葉の切れ目切れ目ではぐれ悪魔を踏みつける白音。でも流石にこれ以上ははぐれ悪魔が死んじゃうよ。

「し、白音、その辺で、ね?」

「白音ちゃん、そいつもう意識無くしてるから!」

 私とイッセーで白音を押さえつけてはぐれ悪魔から引き離す。

「朱乃、彼を拘束後魔法陣で冥界に転送してちょうだい! 可及的速やかに!」

「はい部長!」

 そして私とイッセーが白音を抑えてる間に部長に指示された朱乃さんが、気を失ったはぐれ悪魔を魔法で拘束、そのまま即座に転送した。それを見て白音も何とか落ち着いてくれたみたい。

 その後、廃ビルの地下にはぐれ悪魔の研究室を発見、夜な夜な何かの実験していたということが分かった。重要そうな資料を冥界に送って残りは全て破壊することに決まったんだけど……ここでまださっきの事でイライラしていた白音が力加減をミスり研究室どころか廃ビル自体が倒壊、生き埋めになったあとなんとか地下から這い出て帰る頃には皆服がボロボロの状態になっちゃったのはまた別のお話。







 そんなことがあった次の日、学校では変な噂が流れていた。

「この学園の女生徒が次々休んでる?」

「ええ、そうなのよ」

 この噂を教えてくれたのはこのクラスのエロメガネこと桐生(きりゅう)藍華(あいか)。眼鏡を掛けててキャラ的には委員長っぽいんだけど……その実イッセーに負けず劣らずエロかったりする。まあ本人はその辺普段は隠してるけどね。

「あの、皆さん病気か何かですか?」

 そう心配そうに尋ねるアーシアに対して藍華は

「それがどうも貧血ってことらしいんだけど……そう何人も都合良くなるものかしらね?」

 と答えた。確かに一斉に何人も貧血になるっていうのはちょっとおかしいわね。

「言われてみれば確かにこのクラスも既に何人か休んでますね」

 そう言ったのは天野夕麻モードのレイナーレ。最初の頃はまだ若干違和感があったけど、この娘もだいぶ馴染んできたかな。

「なんか怖いよねぇ〜」

「せめて貧血になった理由さえ分かればいいのにね」

 その他にも何人かクラスメイトが話の輪に加わってくる。そこで藍華は眼鏡をキラーンと光らせて言った。

「それがね実は……休んでる女の子たちにはある共通点があるのよ」

「「「「「共通点?」」」」」
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