暁 〜小説投稿サイト〜
恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
第百三十二話 一同、北に向かうのことその二
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 そうしてだ。そのうえでだった。陸遜にだ。
 こうだ。強い声で問うたのである。
「そのリョウシツを倒すことはできるか」
「できます」
「できるのか」
「確かに強力極まる魔神ですがそれでも倒せます」
 それは可能だというのだ。
「ただ。尋常ではない力を持っていますので」
「それは容易ではないか」
「はい、その通りです」
 まさにそうだと答える陸遜だった。
「普通の武具やお札、術の類は効果がありますので」
「わかった。それならだ」
「あの狐は絶対にやっつけるのだ」
 関羽と張飛が強い声で陸遜に告げた。
「そして二つの世界を絶対にだ」
「守ってみせるのだ」
 他の三人も同じだった。強い表情になっていた。
 そしてその表情を見てだ。陸遜も微笑んで述べた。
「頑張って下さいね。是非共」
 こうしてだった。リョウシツとの決戦のことも考えられるのだった。決戦の時は刻一刻と近付いていた。
 そしてだった。その中でだ。
 あかりはだ。外で北の空を見つつだ。十三に述べたのである。
「ほんまこれやばいで」
「そのリョウシツの気か」
「他にもよおさんおるしな」
「オロチに刹那にアンブロジアにな」
「あと朧とかネスツもおるわ。于吉とかもな」
「本当にうじゃうじゃいるな」
 十三はこのことを再認識して嫌な顔になる。
「どうしたものだよ」
「まあ決戦ではや」
「どうやって戦えばいいんだろうな」
「各個撃破やな」
 あかりが言う考えはこれだった。
「それや」
「各個撃破か」
「それしかないやろ。どんな強い奴でも個別に潰していけばええやろ」
「それはそうだけれどな」
「そやったら決まりやな」
 あかりは十三に顔を向けて述べたのだった。
「あの連中、個別に潰すで」
「リョウシツも刹那もだな」
「そやったら勝てる」
 陰陽師としての言葉だ。
「確実にや」
「勝たないといけないからな」
「そういうこっちゃ。確かに敵は強いけどな」
 だがそれでもだというのだ。
「勝つで。絶対にな」
「そうせんとな」
 こうした話をしてだった。あかりは北を見ていた。そこにまさに彼等がいるからだ。
 嘉神もだ。リョウシツのことについてだ。仲間達に話すのだった。彼等は今店の中で飲んでいる。そうして料理も食べつつそのうえで話をしていたのである。
 その中でだ。嘉神は杯を手に述べた。
「清の古書にあったが」
「山海経ですね」
 李烈火がすぐに答える。
「確かあの書にあの魔物のことは」
「書かれていたな」
「あれは空想の産物だと思っていました」
 その中国人のだ。李もだというのだ。
「ですがこうしていたということにです」
「貴殿も驚いているか」
「はい」
 まさにその通りだとだ。李も答える。
「そし
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ