第七十二話 キャンバスライフその五十
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「好きなの?」
「冬はそういうのとかおでんがいいですね」
「やっぱり好きなのね」
「果物全般好きです、もやしのおひたしとかほうれん草のバター炒めも」
「お野菜も好きなの」
「はい、かぼちゃを煮たのとか」
「何でも好きね、それだったら教会に入っても問題ないわね」
少なくとも食べものについてはです、それはどうしてかも言いました。
「教会は頂きものをね」
「頂きますね」
「このことはお寺も同じね」
仏教の方もです。
「頂いたものはね」
「何でも頂いてですね」
「基本残さないのよ」
「食べものは粗末にしない、ですね」
「だから天理高校でもね」
学校でもです。
「ちゃんとね」
「残さず食べることが基本ですね」
「天理高校はお弁当だけれどね」
とはいっても給食みたいなものです、炊飯の方からご飯とおかずが出てそれをそれぞれのクラスで食べます。
「けれどね」
「残さずですね」
「頂くものよ」
「何でもですね」
「そうしないとね」
それこそです。
「勿体ないでしょ」
「そうですよね」
新一君も頷いてくれました。
「そのことは」
「だからね」
それで、です。
「新一君が何でも好きなことはね」
「いいことですね」
「食べものについてはね」
「じゃあ教会に入らせてもらっても」
「そのことも合格ね」
心から思いました。
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