第八十四話 合宿その九
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「そうでしょ」
「そうでしたね」
「王さんもね」
王貞治、この世界のスラッガーもというのだ。
「高校出てね」
「すぐに入団しましたね」
「それで活躍したから」
「いいんですね」
「野村さんなんて頭脳派で知られたでしょ」
ID野球と言われていた。
「そうでしょ」
「采配とか育成で」
「そう、それを見たらね」
「学歴は関係ないですね」
「プロ野球そしてね」
それにというのだ。
「スポーツの世界はね」
「学歴関係ないですね」
「学歴よりもそこでどうかよ」
その世界でというのだ。
「元ヤクザ屋さんのお坊さんとか神父さんとかいるし」
「宗教の世界元々そっちと縁ありますね」
「そのこともあるしね」
「ヤクザ屋さんに学歴もないですし」
「マフィアのトップとかエリート大出てるらしいけれどね」
それぞれの国のだ。
「まあ普通のヤクザ屋さんはね」
「学歴関係ないですね」
「そちらの世界もね」
「そうですね」
「まあどんな仕事でも学歴あっても」
どれだけいい大学を出ていてもというのだ。
「全くの無能だとね」
「どうにもならないですよね」
「あのね、国立大学出てもね」
俗にエリートと呼ばれる大学をというのだ。
「お食事の時飲んだ後の味噌汁茶碗に痰吐いたらよ」
「えっ、それ駄目ですよ」
咲はその話を聞いた瞬間にドン引きして応えた。
「絶対に」
「普通はしないわね」
「誰がするんですか」
戸惑いを隠せずさらに言った。
「下品過ぎますし食べものを入れるところに痰とか」
「吐かないわね」
「どんな人生生きてるんですか」
そうした行為をする人はというのだ。
「一体」
「こうした人がお仕事してね」
「下品過ぎてですね」
「無作法過ぎるでしょ」
「はい」
咲は心から答えた。
「とてもです」
「ないわね」
「どう考えても」
「しかもその人お仕事皆がしていても」
それでもというのだ。
「一人ぼーーーっとして上向いて立ってるだけよ」
「それも凄いですね」
「ダントツで最後に動いてしかも一番楽な他の人がしてるお仕事に行くのよ」
「それってどうにもならないですね」
「しかも親切で食べた後の食器下げてあげたらね」
「痰吐いたですか?」
「その時そうしたかはわからないけれど」
それでもというのだ。
「次の時何も言わないで自分の食器差し出したのよ」
「優しくすると付け上がるんですか」
「どうもね」
「あの、お仕事しても」
「出来ないでしょ」
「絶対に」
咲は確信を以て答えた。
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