見滝原大学
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とかいいの?」
「オレは今日はもう終わりだしな。構わねえぜ。それより、お前にここをウロウロされる方が不安だぜ。その蒼井えりかって奴が危険かもしれねえしな」
「彼女はそんな危険はないんじゃないかな」
ハルトはイリス戦で出会った彼女のことを思い出す。
「シールダーのサーヴァント……多分、名前からして盾がメインなんだろうけど、あまりこっちに敵意は向けてなかったから」
「ああ、オレも響から聞いたぜ。オレもちったあ興味あるけどよ。あの時は、あのムーンキャンサーっつうやべえ奴がいたから協力してくれただけじゃねえのか?」
「疑り深いな」
「慎重と言え。さて。いい機会だし、待ってる間、聞きてえことがあるんだが」
コウスケは、ハルトのベルトを指差した。
「お前さ、そのベルトどこで手に入れた?」
「ベルト? ウィザードライバーのこと?」
ハルトは腰のバックルを指差す。
手の形をしたバックルは、この状態でも魔法を使うことが出来る便利な存在である。
「ああ」
「教えてもいいけど、それだったら先にそっちは? どこでビーストのベルトを手に入れたの?」
それは、前々から気になっていたこと。
ハルトの魔法のベルト、ウィザードライバーと似通った部分も多いそれは、ハルトの目をくぎ付けにした。
コウスケは「ああ」と自らのバックルを撫でた。
「前に遺跡でな。考古学の実地調査の時拾ったんだ」
「実地調査で手に入れたものを身に付けるなよ……手入れとか出来んの?」
「ああ。こんな感じにな」
コウスケは指輪をバックルにかざした。聞き慣れた『ドライバーオン』の音声とともにベルトが出現すると、コウスケはそれを取り外して見せる。
「……おおっ!」
「コイツのことを調べる時とか、こうやって外してんだぜ」
コウスケはそう言って、ビーストドライバーをハルトへ手渡す。
「おお、ありがとう」
ハルトは実際にビーストドライバーを受け取る。
初めて手にするビーストドライバー。手でその物体を撫でまわしてみるが、一見やはり金属製の物にしか見えない。
「で、結局これって何なのかは分かったの?」
「うんにゃ。何も分かんねえ」
コウスケは肩を窄めた。
「んで、去年の夏からの付き合いになるな」
去年の夏。
ハルトが見滝原に来る、ほんの少し前だ。
改めて、ハルトは自らのベルトに触れる。
「俺がベルトを手に入れたのは……」
「おおい! ちょっと待て!」
話そうとしたハルトを、コウスケが遮る。
見ればコウスケは、スロープの方を指差している。そこには、ユニコーンとグリフォンが大慌てで走ってきていた。
「もしかして……もう見つかったの?」
ハルトの質
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