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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第二百十七話 外山リキ その5
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次の日、俺はイズミを病院に連れてって、負傷した右腕を医者に診てもらった。
右腕を包帯で巻かれたイズミはとりあえず、自宅に帰った。
俺は何事もなかったかのように、朝食を作り、食べ終えると、作業所に向かった。
作業所での勤務を終えた俺は、いつもの橋を渡る。
橋の上にはやっぱりイズミがいた。
「どうだった...?」
「お義父さんは、行方不明ってことになった...お母さんも警察にそう報告したみたい...」
「そっか、このまま警察にバレないといいな」
「うん、そうだね」
「リキ君の妹は元気?」
「うん、相変わらず家に引きこもってるよ、口には出さないけど、多分、相当落ち込んでる...」
「ごめんね、わたしのせいで...リキ君の妹が人殺しになっちゃって...」
「ほんと、その通りだよ...でも、俺の家の場所、よくわかったな」
「うん、外山って名字、かなりめずらしいから...それで、話は変わるんだけどさ、私になにかできることはないかな?」
「タイムマシン買ってくれ、それが無理なら、もう一度、リンクセンター石間に行って、断罪者(社会不適合者)から正常な状態になって、ここに帰ってきなよ」
「いいの、それだけで?」
「うん...」
この先の人生を考えると正直キツイ。
結局、俺がイズミと関わったせいで、イズミが家に来たせいで、俺の妹は人殺しになってしまった。
これでもう、俺と妹は一生、警察の目を気にしながらビクビクオドオドしながら生きていかなくちゃいけない。
それでも、俺は生きている。
俺は妹が人を殺してくれたおかげで、こうして生きている。
こうして、イズミと話せている。
イズミが俺のことを好きじゃないのもわかってる。
だから俺は今回の件を恩に着せて、イズミを思い通りにするつもりはない。
今はこうして、元気な状態でイズミと話せればそれでよかった。
今日も橋の下を汚い川が流れている

次回予告 竹田マサタカ その1


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