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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第二百十七話 外山リキ その5
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教育した後に、警察に突き出します」
「教育って、どんな教育ですか?」
次の瞬間、イズミの義父の拳が俺の顔面に直撃した。
急な痛みとめまいに俺は姿勢を崩してしまう。
イズミの義父が俺の家の中に不法侵入してくる。
「イズミ...やっぱり、ここにいたのか...ダメじゃないか、いきなりお義父さん刺して、しかも他人の家にお邪魔するなんて...イズミがもう悪さしないように、ちゃんと教育してあげるから、一緒に家に帰ろう、お母さんも心配しているよ」
「嫌、嫌よ、私、もう、これ以上、お母さんのためにアンタに汚されるのは嫌!」
「汚すなんてひどい言い方は、よせよ、血は繋がっていなくても、僕とイズミは家族なんだ、家族だからイズミは僕と『仲良く』しなきゃいけないんだよ!」
俺はめまいに襲われながらも、イズミの義父のもとに向かう。
しかし、途中で転倒してしまい、手に持っていた包丁が床に音を立てて落ちる。
「なんだ、この音は...そうか、この男、僕のことを殺そうとしてたのか...なら、この男を殺しても、僕の正当防衛が成立するな」
「やめて...リキ君は関係ないの、お願いだから殺さないで...」
「名前呼びとは...なるほどね、イズミを、親を殺そうとするような悪い子にしたのはこの男か...」
俺は自分の身を守るために、床に落とした包丁に手を伸ばす。
しかし、イズミの義父が包丁の柄をつま先で蹴る。
つま先で蹴られた包丁は押入れのあるほうに滑っていく。
イズミの義父が両手で俺の首を絞めてくる。
「お義父さん、おねがい、もうやめて!」
イズミの義父はイズミの言葉を無視して、俺の首を絞める両手に力を入れる。
次の瞬間、俺の首を絞めるイズミの義父の両手から、急に力が抜けていく。
イズミの義父が姿勢を崩し、そのまま、俺と一緒にうつむけに倒れていく。
そして、うつむけに倒れた俺とイズミの義父を見下ろしていたのは、包丁を両手で持った妹のマキだった。
「マキ...お前が、イズミのお義父さんを、殺したのか...?」
「押入れの中から、全部見てた...お兄ちゃんが殺されそうになってたから、どうしようって思ってたら...押入れの前に包丁が、あったから...」
「そ、そうなのか...た、助かった...」
「今度は...私がお兄ちゃんを守ってあげたよ...」
「お、おう、ありがとな...」
イズミの義父に覆いかぶさられていた状態から、脱した俺は、あえてこのことを警察に連絡しなかった。
妹のマキは断罪者(社会不適合者)ではないので、人を殺してしまった以上、死刑になる確率が高いからだ。
俺はそのへんの事情をイズミに説明して、シャベルで土を掘ってイズミの義父の死体を庭に埋めた。
こうすれば、マキの生活と将来はなんとか守れる。
もちろん、警察にバレなきゃだが。
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