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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第二百十話 南原ユキエ その1
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第二百十話 南原ユキエ その1

桜原カエデの策略から、依頼人・川口ヨシキの身を守るために、発動した『断罪陣』のせいで、俺はその日だけ、一時的に狂撃波動を使うことができなくなってしまった。
それは、つまり、今日抱えている依頼をすべて、新人リンクマスターの奈良見ルナに任せなければならないということだ。
運がいいことに今日の依頼人は3人だけ、奈良見ルナが所持している断罪刀から放てる狂撃刀の回数も3回だけ、うまくいけば、奈良見にだって、なんとかなるはずだ、そう、なんとか...。
「つーわけで、今日の依頼人の対応はすべて、奈良見に任せます」
「おえええええええええええええええええええええええええッ!」
昨日の宴会で飲み過ぎたのか、二日酔いの奈良見が水色のポリバケツに嘔吐する。
「おい、ゲロ吐いても現実は変わらねぇんだよ」
奈良見が自分の口に人差し指を突っ込んで、さらに嘔吐しようとする。
「おえッ...おおおおおおおおおおおッ!」
「おい!仕事するのが嫌だからってわざと吐こうとするな!今、このリンクセンター石間で働けるリンクマスターはお前しかいないんだぞ!」
「嫌だ...嫌だ...!」
「嫌じゃねぇんだよ!やらなきゃ意味ねぇんだよ!」
「そんな...どこぞのアメフト部の監督みたいなこと言われても...」
「大丈夫だって、俺もちょっとは手伝うからさ、な!やるんだよ!」
「そんなぁ...殺生なぁ...!」
「奈良見ルナだけに...なんとかなるなる...ほい、依頼人来たぞ!」
リンクセンター石間に今回の依頼人である南原ユキエが入室してくる。
「おはようございます、依頼の予約をしていた南原という者ですが...」
俺はあたふたしている奈良見のケツを思いっきりたたく。
「あ、はい!それでは、こちらのソファーにどうぞ!あ!そうだ石間さん!茶!入れてくんね?」
「おう!お前、あとで覚えてろよ」
「私はリンクマスターの奈良見ルナです。それで、今回はどんなご依頼で?」
「はい、実は最近、テレビで放送しているドラマやアニメ、あれ全部、私が考えたお話なのに、クレジットタイトルに私の名前がないんです、しかも作品の使用料も払われない!こんなことが許されていいと思いますか?」
「あっ、ふ〜ん...つまり、南原さんの作ったお話が、テレビアニメやドラマで無許可で盗作・盗用されているということですね?」
「そうなんです!こんなの、あんまりです!何とかしてください!」
(まいったな〜こりゃあ、相当キマッてるぞ!これで断罪者じゃなかったら、ガチのヤバい人だぞ!)
「それでは、これから、あなたが本当に断罪者(社会不適合者)かどうかのテストをします、この紙にあなたの思ったことをなんでもいので書いてみてください」
南原ユキエが紙に書いたイラストがコレ↓だ。
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