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非日常なスクールライフ〜ようこそ魔術部へ〜
第127話『出し物』
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スが静まり返ったのを見て、今のが失言だったと気づく。


「あ、やべ……」

「じゃあ委員長は何したいんですかぁ〜?」


盛り上がっていた雰囲気を壊してしまったと、ちょっと後悔していたところに、1人のクラスメイトが晴登に質問を投げかけた。
見ると、大地がこちらを見ながらニヤニヤとしている。


「え!? いや、別にないけど……」

「だったらケチ付けるのはナシだよな! メイド喫茶!」

「うぐ……」


大地の言うことは最もで、反対するなら意見を出せという話だ。しかし晴登には裏方仕事以外に希望がなく、どんな案も受け入れざるを得なかった。渋々、今までの案を黒板に書く。


「さすがに案出すだけだと決まらないね〜」

「いやいや、どうするのこれ。収拾つかないんだけど」

「じゃあさくっとくじ引きにしちゃおうか」

「なら最初からそれで良かったじゃん……」


こういう雑なところ……もとい、思い切りの良いところがやっぱり莉奈らしい。

結局、クラス全員がそれぞれやりたい出し物を1つ紙に書き、それを抽選することになった。ちなみに晴登が書いたのは「焼きそば」である。料理なら手伝うことはできるし、商売としても成立するからだ。接客はするつもりはない。

クラス全員の紙を箱に入れ、莉奈が「どれにしようかな〜」と呟きながら目を瞑って箱の中を漁る。そしてついに、

「よしこれ! それじゃあ、私たちのクラスの出し物はこれで決まり──!」






出し物決めを終え、晴登と結月、そして伸太郎の3人は魔術室へと足を運んでいた。


「話し合いが長引いて少し遅くなっちゃったな。もうみんな集まってるよね? 早く行かないと」

「……」

「結月、大丈夫?」

「う、うん。少し緊張してるだけ」


少し急ぎめに廊下を歩きながら、晴登は物憂げな結月に声をかける。
緊張するのも無理はない。何せ今日は初めて、結月があの謎の転入生、天野と対面するのだ。というのも昨日、結月は彼女を遠目で見た時に嫌な雰囲気を感じて、実際に話すよりも早く苦手意識を持ってしまったのである。


「そんなに気になるのか? あの女が魔術師かもしれないってのは納得だが、それだけって気もするぞ」


結月の緊張を一蹴するかのように伸太郎が言い放つ。彼にはあらかじめ結月が感じたことを話しているのだが、これには晴登も同意見だ。昨日接した感じでは、天野は明るく気さくな性格で、不穏な気配は全く感じなかったのだから。


「話してみればわかるって」

「……うん、そうだね」


百聞は一見にしかず。結月の苦手意識を払拭するには、実際に会って話してみる他ない。

結月の深呼吸を見届けてから、
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