第六十四話 料理部だから思うことその三
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「昔の殿様が言って」
「ああ、禁止されたのね」
「そうだったのよ」
尚これは土佐藩の話で言ったのはこの藩の初代藩主山内一豊だったという。
「それで高知の人が考えたのよ」
「どうすれば生で食べられるか」
「それで表面だけ少しね」
「炙ってなの」
「食べたのよ」
「それで鰹はタタキなのね」
「それでこうしたら」
タタキにすればというのだ。
「実際にね」
「あたらなかったのね」
「そうだったから」
それでというのだ。
「今も残ってるし」
「寄生虫対策にもいいのね」
「そう、少なくともアニサキスにはね」
「そうなのね」
「まあ兎に角」
かな恵はあらためて話した。
「生で食べることは美味しくても」
「注意が必要ね」
「何かとね、海でもそうで」
こちらの産でもというのだ。
「淡水だとね」
「尚更ね」
「ましてやアマゾンだと」
「尚更なのね」
「アマゾンって鯰多いのよね」
「凄いのいるわよ」
鯰と聞いてだ、かな恵に強い声で答えた。
「三メートルあるのがね」
「物凄いわね」
「アマゾンって鯰多くて」
この種類の魚がというのだ。
「中にはね」
「そんな大きいのいるのよね」
「それでアロワナとかもいて」
「ピラルクもよね」
世界最大の淡水魚として知られるこの魚もというのだ。
「ピラニアもいるし」
「エイもいるしね」
「淡水のよね」
「それでドラドもね」
この魚もというのだ。
「金色に輝くね」
「鮭の仲間だった?」
「そのお魚もいるのよ」
「一杯いるわね」
「あと鰐もイルカもいるし」
アマゾンにはというのだ。
「アナコンダもマナティーもいるし」
「凄い自然ね」
「食べられないと思うけれどデンキウナギもいるし」
「色々なお魚や生きものがいて」
「食べようと思ったら」
その時はというのだ。
「出来るわよ」
「だからお刺身にもなのね」
「出来るけれど」
「やっぱりね」
かな恵は貝柱、刺身の中にあるそれを食べつつ話した。
「凍らせてから」
「食べないと駄目ね」
「鰐のお刺身もあるけれど」
「日本人鰐も生で食べるの」
「そうして食べるお店もよ」
「あるのね」
「兎に角生もの大好きな人がいるから」
日本人の中にはというのだ。
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