259 杯の捜索者達
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ような優秀な逸材は失われるとたまらんからな」
『リョーカイしました』
通信を終了させた。
「トロツキーが南進しているか。それでは別の援軍も使いに回したい」
「そうか、ならまた赤軍の奴らも行かせてやれよ。今こっちが劣勢なんだろ?人数が多ければ取り返せるはずだぜ」
「そうか・・・」
レーニンはトランシーバーを再び出し、多くの同志や赤軍に伝令する。
「これより一部の者はトロツキーに続いて本部に進攻せよ!赤軍の西川純と東アジア反日武装戦線の佐々木規夫を奪還しに向かう!!」
杯を奪還する者達は線路無しで進む列車(これは剣奪還班として共闘した北勢田竜汰の道具で出されたものである)の中で一夜を過ごしていた。鷺森光江は座席に座りながらこっくりこっくりとうたた寝している状態だった。
(・・・・・・)
その時、はっと思い出したかのように起きた。
(・・・私、また昔の事を・・・。いや、『ここ』におるはずないか・・・)
「もう起きたんか?」
鯉沢の方は起きていた。
「鯉沢さん、起きとうたんか?」
「ああ、嫌な予感がして寝れんじゃけん」
「私もよ」
ゆりや政美、マリエルも起きていた。
「どうやら輝愛ちゃんが感じるって事は準備した方がいいかもね」
ゆり達は列車から降りた。全員戦闘体制に着く。マリエルが本から妖精を出す。剣奪還の際に戦争主義の世界の本部に乗り込んだ時に活躍したシルヴィーとブルーノだった。
「シルヴィー、ブルーノ。私達に敵が近づく前に奇襲を仕掛けるのよ」
「うん!」
二人の妖精は先に消えた。
「・・・私も見てみるか」
政美はマフラーに宿る能力の一つ、索敵能力を使用して察知する。
「ああ、敵は眼鏡に髭のおっさんだ!マリエルが出した妖精達が殺されたぞ!」
「おし!うちが殺ったる!!」
鯉沢は先陣を取り先に走り、敵の姿が見えた所で原子光線を放った。
「参ったか!」
「・・・ふ、遠くからヨクも私を殺ろうとしたな」
「貴方は誰なのよ!?」
ゆりは問答した。
「私は革命のシシャ、トロツキー。貴様ら死んで貰う!!」
トロツキーは指を鳴らした。
「あの人、一撃で私達の身体をバラバラにする気よ!」
マリエルが見聞の能力による先読みした。ゆりが武装の能力で皆を防御した。
「ち、守りおって!ならこれなら!」
「武装の能力を無効化してくるわ!」
「ち!」
政美が高速で走り左腕を剣に変えてトロツキーの首を斬ろうとする。だが、トロツキーは武装解除の術で政美のマフラーを念力のように触らずに外した。加速能力がなくなり、剣も元の腕に戻ってしまった。
「纏めてブソーカイジョさせてもらう!」
だが、光江が御守の能力で神を降臨させた。
「楠公さん
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