暁 〜小説投稿サイト〜
X ーthe another storyー
第五話 神剣その四

[8]前話 [2]次話
「普段は」
「是非ね、さてあと四人だけれど」
 庚は今度は地の龍の人数の話をした。
「次は誰が来てくれるかしら」
「楽しみではありますね」
「ええ、今度はこれはという人がね」
 遊人に微笑んで話した。
「来るかも知れないわね」
「そうですか」
「それを夢見のね」
「彼にもですね」
「そろそろ来て欲しいけれど」
「彼、牙暁さんの居場所はご存知でしょうか」
「一応ね、けれどね」
 それでもと言うのだった。
「そうは動けないから」
「ここまではですか」
「来られないわ、けれど早いうちにね」
「来てもらいますか」
「そう考えるわ、また私から行こうかしら」
 ここでも微笑んで話した。
「彼とお話して」
「そうしてですか」
「それもいいかしら」 
 こうした話をしてだった。
 庚は??を学校に行かせ颯姫の転入手続きもした、そのうえで自分の仕事もして夜は眠りに入ったが。
 そこでだ、牙暁と話したのだった。
「そろそろ貴方にもね」
「こちらにですか」
「来てもらうかも知れないわ」
「僕の身体がある場所はですね」
「もうわかっているわ」
「だからですね」
「私がそこまで行って」 
 そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「迎えに来てくれますか」
「そうさせてもらおうかしら」
「貴方がそうされたいなら」
 これが庚の返事だった。
「そうされて下さい」
「それではね」
「はい、ただ僕は夢見であり」
「戦えないわね」
「そして地球を救うという考えにも」
「わかっているわ、貴方はね」
「どうしてもです」
 庚に目を閉じ悲しい顔で話した。
「命を犠牲にすることはです」
「出来ないわね」
「若し身体が動けても」
 それでもというのだ。
「出来ません」
「そうね、貴方は」
「ただ夢を見るだけです」
「それでもいいわ。貴方が出来ることをして」
 こう牙暁に話した。
「いいわね」
「そうさせてもらいます」
「夢見という能力だけで充分よ」
 これが庚の牙暁への考えだった。
「もうね」
「そうですか」
「動くのは私達だから」
 あくまでというのだ。
「任せて。地球のことは」
「地球でしょうか」
 牙暁は庚に問うた。
「それは」
「何が言いたいのかしら」
「僕は夢見なので」
「夢には人の本心が出る」
「はい、ですから」
 その為にというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ