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おっちょこちょいのかよちゃん
258 豪華なる晩餐
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という者から薔薇(ばら)が届けられていたのだ。そなた達の部屋に是非飾っておこう」
「薔薇?あ、ありがとうございます!」
 藤木は妲己に礼をした。その一方のりえの方は素っ気ない態度だった。
「あ、ありがとう・・・」
(薔薇か・・・。何か女の子へのプレゼントらしくていいな・・・。そのナポレオンって人に感謝しないと!)
 藤木は活き活きしながら食事の手を進めるのだった。

 レーニンは祝言に参加した後、本部へと戻って行く途中だった。そこでとある屋敷へと出向いていた。
「これはレーニン様」
 一人の女性が出迎えた。
「ジョゼフィーヌか。そういえば貴様が育てた薔薇を祝言の際にナポレオンが献上したそうだな」
「はい。赤いバラは恋を意味します」
「そうか、それなら・・・」
 レーニンの姿が杉山に変化した。
「あいつも藤木の虜になっちまうわけだな」
「レーニン様?」
「ああ、同体化しているこの少年が出てきているのだ。どれ、私も貴様の花の力を分けて貰おうではないか」
「はい、どうぞ」
 レーニンはジョゼフィーヌの花畑へと連れて行かれた。様々な色の薔薇とダリアが栽培されていた。
(薔薇には色によって花言葉が異なると聞く・・・。白は『純潔』、赤は『愛情』、黄は『献身』、などと言った所か・・・。そしてダリアの花言葉は・・・)
 レーニンは花の能力(ちから)を吸収しながら考えた。
(裏切り、か・・・)
 その時、杉山が質問する。
「花を吸収してどんな風になるんだ?」
「その花言葉に合った能力(ちから)を得る事ができるのだ。例えばこの青い薔薇は『奇跡』『不可能』、橙色のものは『絆』、赤は『情熱』、黒は『不滅の愛』、そしてこのダリアは『裏切り』を意味する」
「そうか」
(ダリアは裏切りか・・・。俺も裏切ったんだよな。皆を・・・。その分あいつらにも何とかしてやらねえと・・・。この戦いを片付ける為にな・・・)
 杉山のその考えは赤軍と戦争を正義とする世界の為なのか、それとも異能の能力(ちから)の持ち主および平和を指示する者と平和を正義とする世界の為なのか、本人にしか解らない。
「そうだ、折角お越しいただけたのですから夕食を一緒にどうぞ」
「ああ、頂こう」
 レーニンはジョゼフィーヌやナポレオンと共に食事を共にする事にした。

 かよ子達は夕食を食べ終えた。
「ごちそうさま・・・」
「美味しかったねえ〜、かよちゃん!」
「ま、まるちゃん・・・。うん、そうだね、これからまた頑張れる気がするよ!できればおっちょこちょいしないで・・・!!」
「おお、かよちゃん、その意気じゃ!」
 友蔵も応援した。まあ彼にはそれしかできないのだが・・・。
「でも、なんかよお」
 大野が口を開く。
「え?」
「りえが藤木といるって事はあい
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