第六百八十三話 大食の国その九
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「カナダの人達がかなり食べることはね」
「間違いないんだ」
「あの、そうしたところをね」
彰子はトムに考える顔で話した。
「宣伝したら?」
「大食なところを?」
「いや、カナダの人達が自覚してないことをね」
「宣伝するんだ」
「日本人ってよく言われるのよ」
つまり自分達はというのだ。
「日本人が普通と思っていても」
「ああ、日本文化ってかなり独特だよ」
トムもすぐに応えた。
「連合の中でもね」
「そのことよく言われるから」
「日本の人達は自覚していなくても」
「だから調べて」
そうしてというのだ。
「カナダの人達が自覚してなくてもね」
「変わってるって言われることをなんだ」
「宣伝したら?」
こう言うのだった。
「沢山食べることも」
「そのこともなの」
「そうよ、だからね」
「動画チャンネルでもなんだ」
「やっていったら?そうしたところの宣伝もね」
「そうしたらいいんだ」
「カナダをメジャーな国にしたいなら」
それならというのだ。
「そうしたね」
「目立つところをなんだ」
「宣伝したらね」
「いいんだね」
「ええ、というかね」
彰子はこうも話した。
「カナダ人にとって目立つことは」
「悲願でね」
国家としてのそれであってというのだ。
「それで果たせない」
「そう言うと夢みたいね」
「夢だよ」
彰子にその通りだと答えた。
「本当にね」
「それで言うのね」
「今もね、だから何としても」
この度はというのだ。
「目立つよ、そしてね」
「メジャーになるのね」
「そうなるよ」
「そう思うなら」
彰子はトムにあらためて話した。
「実際にね」
「目立つ様になんだ」
「するべきだからね、沢山食べるなら」
それならというのだ。
「本当にね」
「それを宣伝するといいんだ」
「沢山食べることも目立つから」
このことは事実だからだというのだ。
「そうなる様にしたらいいわ」
「それじゃあそうしてみようかってね」
トムはここまで話を聞いて言った。
「お姉ちゃんと弟に提案するよ」
「そうしたらいいよ。あとメアリーさんってトムの従姉さんだよね」
スターリングは姉と言ったトムにそのことについて尋ねた。
「そうだよね」
「そうだよ」
トムもその通りだと答えた、彼にとっては何でもなく隠すことでもないのでありのまま答えたのである。
「それがどうかしたのかな」
「いや、お姉ちゃんって言ったからね」
スターリングはその為にと答えた。
「それでだよ」
「聞いたんだ」
「何でもないから」
このこと自体はというのだ。
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