第六百八十三話 大食の国その八
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「かなりね」
「食べる量も少ないね」
「それで私達によ」
連合の者達にというのだ。
「バイキングみたいだのね」
「言うね」
「大きなお世話よ」
アンネットは目を怒らせたまま述べた。
「そんなことはね」
「とてもだね」
「そうよ、私達はね」
「食べるにしても」
「そうよ、自分達が働いたお金を支払ってね」
「食べてるね」
「それで農家や牧場の人達がよ」
アンネットはさらに言った。
「一生懸命ね」
「働いてくれてね」
「作ってくれたものをね」
「食べているからね」
「実はエウロパでもそうしていたし」
連合から輸送してきたものをだ、連合軍は持ち前の補給と輸送の能力を活かして六十億の遠征軍を常に満腹していたのだ。
「たまにあっちのレストランに入ってただけでしょ」
「そのレストランのお料理がね」
蝉玉が言ってきた。
「これまたね」
「随分とだよね」
トムが応えた。
「味が薄くて」
「量もね」
これもというのだ。
「少なくて」
「連合軍の人達が驚いたんだよね」
「ステーキなんかね」
蝉玉は連合でポピュラーなこの料理の話もした。
「もううすっぺらいのがね」
「出てだね」
「終わりで」
「そうらしいね」
「連合じゃ五百グラムが普通で」
それでというのだ。
「それ以上がね」
「どうかだよね」
「五百は普通に食べるね」
スターリングも言ってきた。
「皆ね」
「一キロだってだよね」
「ごく普通だしね」
「カナダじゃニキロだってね」
トムは話した。
「ごくね」
「いや、他のお料理もあるよね」
スターリングはトムに問うた。
「サラダとかオードブルも」
「あるけれど」
「それも全部量が多いよね」
「だから普通だよ」
「普通の量じゃないね、サラダの量も」
スターリングはそちらの話もした。
「大きなボールにどん、だよね」
「それ位食べないと駄目だよ」
トムはまさにと答えた。
「お野菜もだよ」
「ほら、そう言うし」
「お肉だけじゃなく」
それに加えてというのだ。
「お野菜もでオードブルだって」
「食べるね」
「あとお魚もね、鯛とかのカルパッチョを」
この料理をというのだ。
「いただくけれど」
「一匹かな」
「普通だよね」
「やっぱり普通じゃないし」
「エウロパは確かに少食だけれど」
連合では少食と言う日本人の彰子の言葉だ。
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