第49話 =一夜後の教会=
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がいいかしら…」
「かもな……。ギンとケイン、俺少し席離れるけどご飯取るなよな」
「「はーい」」
…信用できるとは思わないけど…帰ってきたら飯がなくなってることを覚悟しつつ俺とユカはキリトたちが入った昨日俺たちが案内された部屋へと入っていく。
「ええと、この人はユリエールさん。どうやら俺たちに話があるらしいよ」
どうやらまだ話は始まってなかったらしくユリエールと呼ばれた女性は俺たちを見るとペコリと頭を下げるので俺たちも釣られて頭を下げてしまった。
「はじめまして、ユリエールです。ギルドALFに所属してます」
「ALFって?」
「確かアインクラッド解放軍の略じゃないっけ?」
サチがそのまま口に出すと一応俺がフォローするもユリエールさんは少々苦笑いをしていた。どうやら彼女は正式名称が苦手らしい。まぁ…威圧的な感じはするから苦手と思う人や面倒くさいと思ってる人が大勢だろう。
「はじめまして。わたしはギルド血盟騎士団の……あ、今は一時脱退中なんですが、アスナと言います。この子はユイ」
アスナに紹介されてユイもユリエールさんを見るがすぐにニコリと笑いまたスープの入った容器に視線を戻す。
「じゃあ俺たちは…というかリーダーからの説明がいいよな、これって」
「そうですね…。えっと、私はギルド凛々の自由のシリカって言います。そしてサチさん、リズベットさん、ユカさん、最後にリクヤさんです」
シリカに紹介された順に俺たちはユリエールさんに軽く頭を下げる。ユリエールさんはKoBの名前と俺たちのギルドの名前を聞くと自身の空色の目を見張った。
「KoB…そして凛々の自由…。なるほど、道理で連中が軽くあしらわれるわけだ」
「……つまり、昨日の件で抗議に来た…ってことですか?」
サチが強い口調で問いかけるが首を横に振り「よくやってくれたと礼を言いたいくらい」と意味不明な発言をしたので俺たちは一気に状況がつかめなくなっている。
その中、ユリエールさんはその姿勢を正して、こう言った。
「今日は、皆さんにお願いがあって来たんです」
「…お願いって?」
リズが聞くとその《軍》の女性剣士は軍の成り行きから語ってくれた。
めちゃくちゃ簡単にまとめるとシンカーという《軍》の元である《ギルドMTD》というギルドを立ち上げたところから始まったらしい。彼がこのギルドを立ち上げた理由は情報や食料などの資源を多くのプレイヤーで分かち合おうとしたために結成したのだがMMORPGの本質はリソースの奪い合い、それはこのデスゲームでも変わらない。そのせいで現実的な規模と末端まで力の及ぶリーダーシップが上手に調整が出来ずただただ《軍》は巨大になっていきリーダーは力を失っていった。
「そこに台頭
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