暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 守り抜く双・大剣士
第49話 =一夜後の教会=
[1/5]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話



「ミナ、パン1つとって!」

「ほら、余所見してるとスープこぼすわよ!」

「…おい!ジン!俺の目玉焼き取るなよ!」

「かわりにリク兄(リクにい)がにんじん食べてよー!」

「にんじんくらい自分で食べろ!」

「リクヤもジンも朝っぱらからけんかしないの!」

朝っぱらからユカに説教受けるってなんなんだ…。向こう側にある少し離れたところで座っているキリトとアスナはこっち見て
ポカンとしてるし…。

「リクヤさんが向こう側にいることに違和感がないんですけど…」

「ついでにユカも…ね」

「なんであんなに慣れてるのかな…」

といった会話が俺の耳に届かないところで繰り広げられていた。
《軍》の恐喝事件から1日、この教会で休ませてもらったおかげでユイもすっかり元気になり、今はモグモグとパンをかじっている。丸1日一緒にいたおかげで今では子供たちとめちゃくちゃ話せるようになった。まぁ朝食を取り合うって時点で相当仲良くないと出来ないと思うけど。

「ってお前もかよ、ケイン!!」

「だってリク兄、いつまで経っても食べないから」

「やーい、取られてやんの〜」

「言ったな、パッド!……ふっ!」

「あぁ!俺のウィンナー取らないでよー!」

「ふっふっふ、まだまだ甘いんあっ!?」

俺を含めた一部の男子で食事戦争中だ。取っては取り返し、また他の人のを取ったり取り返したりの繰り返しだ。そんなことを繰り返してるとナイフが飛んできてせっかくかっこいいこと言おうとしたのを無理やり中断させられた。今のは投剣ソードスキルの『シングルシュート』だ。あわてて顔を起こすと俺の前に座っているジンの後ろにピックを2,3本指の間に挟んだユカがものすごい迫力で立っている。

「……さ、食べるぞー」

「おぅ!」

「…たく、こんなときからふざけないでよね…」

その恐怖を感じた俺はその戦争を無理やり終戦に迎えさせて朝食を食べ進める。その時だけユカの恐ろしさが伝わったのか俺と一緒に奪い合いをしていた男子たちもいっせいに食べ始める。
その時、キリトたちは結構シリアスな話をしていたらしいのだが正直、聞こえてない…と。



こんな楽しくて、馬鹿みたいな朝食の時間がの途中だった。いきなり誰かがこの教会の大扉をノックしたのは…。

そして今までうるさかった食堂はノックしてきた人が入ってきた瞬間、一気に静まり返った。なぜなら入ってきた人の装備が昨日俺たちがボコボコにした《軍》のプレイヤーとほぼ同じものだったからだ。
だが、サーシャさんが「みんな、この方は大丈夫よ。食事を続けなさい」と声を出すと一瞬でも静まり返ったのを取り返すかのごとく爆発的にうるさくなった。

「私たちも話聞いておいた方
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ