第六十三話 合宿の朝その十五
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「まあ本当にね」
「額ね」
「これ以上言ったらアイアンクローだから言わないけれど」
「兎に角胸のことはなのね」
「気にされてないからね」
だからだというのだ。
「本当に胸はね」
「大きい小さい問題じゃないの」
「そうでしょ、実際胸小さいグラドルの人も多いし」
逆に大きい人も多い。
「別にね」
「気にすることないのね」
「私の親戚は背気にしてるわね」
理虹はこう言った。
「男の人で一七七でもあと十センチ欲しいとか」
「いや、一七七あったら充分でしょ」
「もっと大きくなりたかったそうで」
そう願っていてというのだ。
「それでよ」
「そう言ってたの」
「今もだから」
「言ってるの、なのね」
「そうなの、けれど胸はね」
こちらのことはというのだ。
「別にね」
「どうでもいいってなの」
「言ってるのよ」
「そうなのね」
「一華背はどうでもいいでしょ」
「気にしてないわ」
こう理虹に答えた。
「そっちはね」
「そうよね」
「ええ、自分でもね」
それこそというのだ。
「思わないわ」
「だったら胸もね」
「気にしなくていいの」
「というか一華もそんなに胸小さくないわよ」
「その背だと普通に大きいでしょ」
富美子は今もジト目だ、その目で一華の胸を見て言っているのだ。
「他の人どうかっていう程ね」
「小さくないの」
「ええ、それで理虹の言う通りよ」
「そういうのは気にしないことね」
「本当に気にしても仕方ないし」
「そうよ、じゃあ今からね」
これからどうするかをだ、富美子は話した。
「泳ぎましょう」
「今から」
「ええ、そうしましょう」
こう話してそうしてだった。
五人は海に入って遊んだ、合宿でははじめて五人一緒になって遊んでそれからそれぞれの部活仲間のところに入って遊ぶのだった。
第六十三話 完
2022・11・23
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