第六十三話 合宿の朝その七
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「あったから」
「そうよね」
「オスカー=ワイルドとかね」
有名な作家である彼もというのだ。
「そうなったし」
「死刑になる時代もあって」
「重罪だったのに」
「イギリスってそっちの趣味の人多いって聞いたけれど」
「今はね」
同級生は眉を顰めさせて答えた。
「あくまで」
「昔は違ったのね」
「そう、本当にね」
実際にというのだ。
「捕まってたのよ、けれど日本では誰もよね」
「むしろ捕まるのってね」
その様にとだ、一華は答えた。
「思う位よ」
「日本人としては」
「もうね」
それこそというのだ。
「そう思うわ」
「それがよ」
「イギリス人としては」
「驚くわ、新選組だって普通だったそうだし」
「そうだったそうね」
局長の近藤勇が文章に残している、隊の中でそれが多くなっているということをだ。ただしそれを怒ってはいなかった。
「何でも」
「織田信長さんもそうで」
「その人は有名ね」
「森蘭丸さんがよね」
「お小姓さんの一人で他にもね」
一華はさらに話した。
「前田利家さんもそうで」
「それで悪いこと言われてないでしょ」
「もう設定にね」
織田信長のというのだ。
「創作じゃなることもね」
「普通でしょ」
「ボーイズラブなんてね」
それはとだ、一華は話した。
「特にね」
「おかしくないでしょ」
「もう普通によ」
日本ではというのだ。
「あるわよ」
「それがよ」
「あんたとしてはなの」
「驚くことよ、ちなみに私そうした作品には抵抗ないから」
「ボーイズラブには」
「特にね」
これといってとだ、一華に話した。
「抵抗ないわ、悪いともね」
「思わないのね」
「けれどイギリスじゃそうした趣味の人は多くなっても」
このことは事実だがというのだ。
「けれどね」
「それでもなの」
「拒否反応示す人もよ」
「いるのね」
「そうなのよ」
「キリスト教で否定されてるから」
「だからね」
それでというのだ。
「そうなってるのよ」
「そうなのね」
「けれどね」
それがと言うのだった。
「日本ではムキになって反対する人いないでしょ」
「宗教出して」
「そうでしょ」
「宗教出したらね」
日本でとだ、一華は答えた。
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