第四章
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「もう一つの呪いの椅子もだよ」
「あの座れば禍に襲われるという」
「これだよ」
その椅子を指差して話した。
「まさにね」
「その椅子ですか」
「実はもう一つあってね」
「ここで保管されていますか」
「そうなんだ、そしてこの古い槍は」
「槍といえば」
スウィストはまさかという顔で言った。
「先程の主の」
「わかるね」
「ロムルスの槍ですか」
「それだよ」
まさにという返事だった。
「ローマの建国者のね」
「これまた凄いものですね」
「そうだね。ちなみにね」
こっそりとだ、コネリーは再びスウィストに話した。
「死海文書の続きもね」
「ここにですか」
「あるんだ、まだ解読されていないので」
その為にというのだ。
「ここに保管されているんだ」
「そんなものもあるんですね」
「他にも多くのものがあるんだ」
「表には決して出せないものが」
「ここにはね。世界一の博物館と言われて」
そうしてというのだ。
「多くのものを所蔵しているだけに」
「恐ろしいものも多いですか」
「表にはとても出せない」
「そしてこのことはですね」
「決してだよ」
スウィストに忠告して述べた。
「口外してはならないよ」
「それもまたお仕事ですね」
「守秘義務というものだよ」
コネリーはこのことは微笑んで話した、そうしてだった。
スウィストにここにある他のものも話していった、それは世界中の決して外には出せないものばかりであった。
スウィストはそこで見たものは決して誰にも話さず博物館のスタッフ達も皆そうした。だがそれでもだった。
巷の者達は話していた。
「あの、ネットを観ますと」
「どうしたのかな」
「この博物館に表に出せないものがです」
スウィストはコネリーに博物館の所蔵品のチェックを共にしつつ話した。
「多くあるとです」
「言われているんだね」
「はい」
実際にというのだ。
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