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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
本編
二十三話〜守りの誓い
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side なのは


夢を……夢を、見ていました。


夢の中で私は、一人の男の人の生涯を見ていました。


その人は、たくさんの人を救うため、戦っていました。


敵を殺して、傷ついて、傷ついて、目を背けたくなるような怪我を何度もして、それでも彼は人を救い続けました。


そのうち彼は、かつて自分が救った人たちからも恐れられ、来るな、と言われていました。


人々は彼をこう呼びました。


―――― 化け物 ――――


そこまで言われても、彼は敵を殺し、人々を救い続けました。


でも、彼を恐れた人たちに捕まり、処刑されることが決まりました。


最期を迎える時、彼は一人、言葉を漏らしました。



…………………結局俺は、命ばかりを救って、心は一度たりとも救わなかったんだな…………………




そこで、夢は終わりました。








…………………………………………………………………





「はぁ、はぁ………」


目が覚めた。


「あれは……?」


誰かの記憶のようなものを夢に見ていた気がする。思い出そうとしても靄がかかったようになってしまう。


「……あれ?」


涙の跡が頬にあった。哀しい夢だったのかな……?


「……起きないと」


今日は本局に行っていたはやてちゃんが戻ってくる。これからの六課の事、スカリエッティや戦闘機人の事、解決していないことは山ほどあるのだから。
そんな時、来客が。


「なのは、起きてる……?」


来客の正体はフェイトちゃんだった。


「起きてるよ、何?」


ドアのロックを解除し、中へ招く。


「……泣いてたの?」


フェイトちゃんはこういう時はいつも鋭い。拭いたつもりだったのにばれてしまった。


「ちょっと……哀しい夢を見たから」
「ヴィヴィオの……?」
「違うよ。内容はよく覚えてないんだけど、哀しい夢だったんだ」
「そっか……」


それよりも、こんな朝早くに来る、という事は何か重要なことがあったのだろう。


「それで、本題は?」
「シャマルが昨日こっちに戻ってきたから私達二人の健康状態の確認をするってはやてからの伝言」
「だいぶ魔力を持っていかれちゃったからね……。士郎君はあれくらいで済むなんて、って言ってたけどね」


その後フェイトちゃんと共に受けた健診では魔力の低下以外は目立つ問題はなかったそうだ。
魔力の方も1週間ほどで戻る、という事だそうだ。



side ランス


「はあああああああ!!」
「まだ遅い!」
「はい!」



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