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とある愚者の転生記
麻帆良学園初等部編
第十七話 ウチのクラスにイジメがあるの………
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したが、魔法隠蔽することこそが大事で、こちらの対処してくれという話しと平行線で終わります。

 ………ダメだ、こいつら。

 魔法使いの利便ありき、というか、「麻帆良学園都市は魔法使いのためにある」という考えがまずあって、それによって被害を被る一般人への対処が後回し過ぎる。
 うがちすぎかも知れないが、将来の「ネギ・スプリングフィールド」という英雄の息子の従者候補を逃せないという考えも透けて見える。

 もう少し、「正義の魔法使い」から離れた目線を持っている2人だと思っていたのになぁ。





 現在の俺達、俺、頼人、すずか、アリサ、はやて、なのはの6名の立場はというと、「悠久の風」という「関東魔法協会」とは別の魔法組織の一員(ただし、魔法使い見習い)で、修行のため麻帆良市に来ているということになっている。

 魔法については、魔法の系統が違う上に情報を開示してないので、実はミッド(及びベルカ)式の魔法の結界系及び転移系は麻帆良市の結界に影響を与える可能性があるということで原則禁止となっている。つまり使う場合は事前の申請か、魔法としての情報を開示しろということなのだ。
 念については、「オーラ=気」という概念で気功法の一種として説明し、「発」についてのみ秘匿している。
 ちなみに次元世界についても当たり前だが情報は開示していない。

 なので、「関東魔法協会」に迷惑をかけない範囲での魔法バレ等は、「悠久の風」内で処理できる。
 つまり、今回のケースも長谷川さんが「悠久の風」に所属するというカタチにすれば、魔法の説明の有無も含めてどうとでもできる。もちろん組織内で許される範囲でだが。
 仮に「英雄の息子の従者候補」と考えていたとしても、「ネギ」の来日前の今ならうやむやにできる。

 (魔法使い達のスタンスを知ったという意味で)最悪の会談を終え、アリサ達にすべてを話した。

 そして、物語は夏休みと移っていく………。
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