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とある愚者の転生記
麻帆良学園初等部編
第十七話 ウチのクラスにイジメがあるの………
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さんの体質を学園側が知らなかったとは考えられない。なら、原作開始時に認識阻害を受け入れていないのは、学園側がしなかったのか、できなかったのか。前者なら教育者として問題があるし、後者なら能力的に問題がある。とりわけ2−Aは「ネギ」の従者候補を集めたクラスっぽいので、前者の「敢えてしなかった」という可能性は高い。

「わからないけど、できるんならそれに越したことはない。他には、認識阻害について話し、正しい認識の「ずれ」を理解してもらう」
「「それなら」」
 うん、アリサやすずかは喜んでるけどね。確かにこれができるなら一番楽です。

「だけどね。この方法は「魔法」といった裏の世界と関わるリスクがある」
 う〜ん。見る間にみんなの顔が曇ってくるな。そんなに哀しまれるとなぁ。
 原作通りに進むならいずれは関わるから、とも考えれるけどこの世界に原作なんて無いわけで。長谷川さんに裏の世界に関わらせる理由がない。

「まぁ、一番良いのは麻帆良から出て行くこと、かな」
 身も蓋もないけど、麻帆良から出て行ってしまえば「魔法」なんてモノに関わることもなくなる。

「それはそうなんだけど………」
 まぁ、友達と思っている子と別れる前提の話しはすぐに納得できないわな。それでも良い子達だから長谷川さんのためになるなら最後には納得して別れるんだろうけど。

「ただ、これには他の家族の事情とかもあるしね。そう簡単にはできないと思う」
「「「「そうよね(やね)(なの)………」」」」

「後は、その子以外にも「おかしい」と思っている子がいることを伝えて、「一人じゃない」ということと「他の子に話しても無駄」ということをわかってもらう」
「でも、それは!」
「うん、その子が正しいはずなのにね。それでも周りと合わせることを我慢してもらう。ままならないね………」
 すずかも賢い子だから、正しいからと我を通して孤立することのリスクがわかってしまう。

 それから長くあーでもない、こーでもないと話し合い、一応の結論を頼人がまとめる。

 まずは学園長に長谷川さんの体質も含め説明し、対処を求める。対処をでき(し)ないのなら、同じ疑問を持っている人がいることを伝えた上で、その原因をリスクがあっても知りたいかを長谷川さんに尋ねる。知りたいというのなら魔法についても説明し、学びたいというなら一緒に学ぶ。

 こんな感じになりました。
 もちろん、学園長と話すのは頼人と俺になります。








 さて、学園長との会談が終わりました。

 会談は最悪でした。

「ふぉっふぉっふぉ」という挨拶からぬらりくらりと話しをかわされ続け、結論としては「体質なんだからしょうがないよね」ということになりました。
 一緒にタカミチ先生もいま
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