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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
神様って何が偉いの?
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戦う事など出来ないんです…どうかそれを判ってください」
…ルビスちゃん泣いちゃった。

「ハァ〜…」
だがお父さんは怯まない。
大きな溜息を一つ付くと、疲れた様な表情でルビスを見詰める。
泣けば許されるなんて思うなよ!

「戦うだけが全てではないだろう…敵を攻撃する事が出来なくても、後方から回復魔法や補助魔法での援護で戦闘に参加したり、移動中に荷物持ちとしてアルル達の負担を減らす事だって出来るだろ!」

「に、荷物持ち…ですか…!?」
何だ?
そんな雑用はイヤか!?
“私は女神様なのよ!”ってか!?

「そうだよ!『アナタになら出来ます!』とか言って、面倒事を丸投げしないで『少しでも負担を減らせる様お手伝いします!』ってパーティーに参加しようとする心意気がほしいね!」
「…………………………」
今度は無言か。

「それとも人間は神の為に全てを犠牲にするのは当然…しかし神は人間如きに何一つ犠牲になど出来ない………と思ってるの?それが本音?」
「そ、そんな事思っていません!!」
それを行動で示せっての!

「じゃぁ…人間の為に、自身が傷付く事も顧みず、勇者アルルのパーティーに参加して、大魔王討伐に協力しようよ………それこそが長きに渡り大魔王に苦しめられてきた人々に対し、無力な神として報いる術だと僕は思うよ」

勝負ありね。
これでルビスは断る事が出来ないわ。
ここで拒否れば、それは人間を軽視している証明よ。

「わ、分かりました…私も皆さんと一緒に大魔王討伐に同行します…しかし大魔王の暗黒の力が消え失せるまで、私は神としての力を使う事が出来ません。腕力もなく魔法力も一般人よりかは上程度です。どうかその事を忘れないでください」

「あ、あのルビス様…ご無理をなさらない方が………丸投げだなんて思っているのはリュカさんだけですから…」
アルルさんの気持ちも解る…
神様と一緒に冒険なんて、気を使ってしょうがないわよね。
もっと気楽に行きたいわよね!

「いいえアルル…リュカの言う事は最もです!私はこの世界を造りましたが、外敵からの侵害を防ぐ手立てを何も講じませんでした。私の考えの甘さから、この世界に住む全ての者に、多大なるご迷惑をかけてしまった事…その責任を取らねばなりません。その為に少しでも出来る事があれば、自ら進んで行わなければならないんです。…本来リュカに言われるまでもなく、私は皆様と共に旅立たなければならなかったのに…お恥ずかしい限りです」

神様を手玉に取る男…それはリュカ。
私の尊敬するお父様にして、大国グランバニアの偉大なる国王陛下。
絶対に面倒事を押し付ける要員を増やしたかっただけなのだろうに…

それが解ってる私達には、
「「「「「はぁ〜………」」」」」
と、溜息し
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