第14話 妹とバトルです
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そキャロに何か負けない!!」
お互い、ルーちゃんの用意してくれた座布団に正座して、相手を見据えます。
「何だかピリピリしてるね………」
「それだけ譲れないのよ雫。キャロもムキになるなんて珍しい事………」
夏穂ちゃん、真白ちゃん、これだけはどうしても譲れませんので。
今回のチャンスを逃せば、姉になれることは絶対に無いですから………
キャロお姉ちゃん………
何ていい響き………
「ねえエリオ、キャロがニヤニヤしてるんだけど………」
「触れない方が良いんじゃないかな?」
おっと、余計な事を考えてしまいました………
先ずは勝つことに集中しなくては………
「それじゃあ3本勝負な。見合って………」
「「叩いて被ってじゃんけんポン!!」」
私 パー
優理 チョキ
「チェスト!」
可愛い声で言ってますが、それに似合わない程キレのあるハリセンが私の頭に向かってきました。
「甘いです!」
それでも私は素早くヘルメットでガードします。
『コッコー!』
鶏の鳴き声が鳴りますがセーフです。
「くっ、流石キャロ………」
「まだまだこんなもんじゃないですよ………」
「それじゃあ2人共見合って………」
「「叩いて被ってじゃんけんポン!!」」
私 グー
優理 チョキ
「貰ったー!」
私の素晴らしい一撃がガード前の優理の頭を思いっきり叩きました。
『なんでやねん!』
何か聞いたことのある声が鳴りましたけど、気のせいかな………
「あれ?痛くない………」
「先ずは私が1勝ですね」
「くっ、だけど次は負けない!!」
「そんな事より………」
「うん、そうだね………」
「やっぱり思ったとおり」
「まあキャロだがら………」
「キャロだよね………」
「「「「「レベルが低い………」」」」」
2人の戦いを見ていた5人が呟いたのだった………
さて、白熱した闘いも終盤になり、どちらも次を決めれば勝ちという所まで来ました。
そして今回私が攻撃して防がれたのは4回目です。
流石マテリアルの盟主を名乗るだけあります。
「ですが、これで終わりです………」
「こっちこそ………」
「行くぞ2人共、見合って………」
「「叩いて被ってジャンケンポン!!」」
私 パー
優理 グー
「チェストォォォォー!!」
私の渾身の一撃はとうとう優理の鉄壁の守りを砕き、直接叩きました。
『つまらぬものを斬ってしまった………』
やっぱり聞いたことがあるような………
まあそれはともかく………
「勝者、キャロ!!」
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