第78話:No.13
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自分の声なのにどこか遠くで響いているように聞こえた。
意外なほど冷静な声だった。
「殺したの・・・ですか?」
「ああ。俺が、この手でな」
そう言って俺は自分の手を見つめる。
戦闘機人の血で真っ赤に染まっていた。
「あの・・・副部隊長。あまり気に病むことはないと思います。
副部隊長が戦ってくださったおかげで、我々はこうして無事なわけですし」
「・・・そうだな」
その時、急に足元がふらついた。
通路の壁に手をついてなんとか身体を支えようとするがうまくいかず、
そのまま床に向かって倒れて行く。
目の前に通路の床が迫ってくるが、どうすることもできない。
すぐ近くで交替部隊の連中が何かを叫んでいるようだが、
良く聞きとることができない。
そのまま床に倒れ伏すと、俺は意識を手放した。
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