第六十一話 合宿がはじまってその七
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「せめてよ」
「煙草は吸わないことよね」
「そうすることがね」
まさにと言うのだった。
「筋だけれど」
「その人は無駄に煙草吸ってたのね」
「ちなみに教会にお邪魔しても」
天理教のそちらにというのだ。
「お布施なんてね」
「しなかったのね」
「それで催しに出るから」
だからだというのだ。
「ご飯振舞われるけれど」
「そっちは食べてたのね」
一華はここまで話を聞いてどういった輩か察して述べた。
「しっかりと」
「それも沢山ね」
「いや、カスね」
一華はやはりと思ってこう述べた。
「もうそこまでいくと」
「そうよね」
「そんな風にはなりたくないわね」
「人間としてね」
「それで煙草もなのね」
これもというのだ。
「いいもの吸ってたのね」
「どうもね」
「いや、無駄な人が無駄金使ったってことね」
ここでだ、理虹も言った。
「私もその人知ってるけれど」
「学園で有名人だしね」
「理事長さん、もっと言えば学園運営しているお家が所属している教会のお話だからね」
それでというのだ。
「学園でもね」
「有名だけれど」
「もうね」
それこそというのだ。
「キングオブろくでなし」
「カス中のカスね」
「全く以てそうよね」
「挙句はね」
一華は眉を顰めさせて話した。
「今その人行方不明なのよね」
「天理教のお世話になってね」
「その天理教の悪口ばかり言って」
「何してもらっても感謝しないで」
「文句ばかりで」
「人の為には何もしないで」
それでというのだ。
「ふんぞり返っていたから」
「そんな人だから」
それ故にというのだ。
「もうね」
「誰からも匙投げられて」
「今はね」
「行方不明なのよね」
「お仕事しないし」
このこともあってというのだ。
「お金なくて家賃も払えなくなって」
「お家もなくして」
「それでそんな有様だったから」
誰からも見放されてというのだ。
「今はね」
「居場所もなくなって」
「行方不明になって」
そうしてというのだ。
「今はどうしているか」
「全く不明なのよね」
「何ていうか」
ここでだ、かな恵が言った。
「どんな宗教でも哲学でも救われない人っているのね」
「駄目過ぎてね」
一華も応えた。
「それでね」
「そうよね」
「破滅するのが」
「筋よね」
「だってね、誰が何言ってもよ」
そうしてもというのだ。
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