第六十一話 合宿がはじまってその三
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「やっぱりよ」
「寝ることね」
「寝ないと」
さもないと、というのだ。
「リアルでよ」
「死ぬわね」
「若くしてね」
「だから寝ることはいいことね」
かな恵は微笑んで話した。
「寝不足は美容の敵ってね」
「言われるわね」
「美容イコール健康よね」
「その一面確かにあるわね」
一華もそれはと頷いた。
「お肌とか顔立ちとかね」
「健康が出るから」
「それじゃあね」
「もうね」
それこそというのだ。
「寝ることがどれだけ大事か」
「本当にそうね」
「朝まで飲んでるとかね」
富美子は実は自分がジョーカーつまりババを持っていることに内心焦りを感じつつ一華に対して言った。
「もうそれだけでよ」
「不健康よね」
「昔の人って徹夜で麻雀する人いたそうだけれど」
「徹マンよね」
一華はそれはと返した。
「お酒飲んで煙草吸って」
「ずっと胡坐かいて座って」
「もうこれってね」
「最高に不健康よね」
「こんなことしたら」
所謂徹マンをというのだ。
「確実に寿命が縮まるわ」
「そうよね」
「煙草はね」
富美子はこちらの話もした。
「身体に悪いってね」
「はっきしてるからね」
「だからね」
「吸うとね」
「よくないわよ」
「そもそも私達未成年だからね」
一華はそれでと返した。
「吸えないしね」
「吸ったら校則違反よ」
「まさにね」
「八条町って町の条例で十五歳からお酒はいいけれど」
留奈はスナック菓子を齧りつつ話した。
「煙草は駄目だからね」
「そうなのよね」
「まあ煙草ってね」
「絶対に身体に悪いし」
「ライターとかマッチで火を使うし」
「危ないわね」
「歩き煙草なんかして」
四半世紀前は結構いたものである。
「それで擦れ違った人怪我させるとかね」
「手に持っていた煙草の先が当たって」
「子供だったら目の高さに煙草あったら」
擦れ違ったその時にというのだ。
「失明よ」
「下手したらね」
「そうじゃなくても女の子の顔に当たったら」
「一大事よね」
「そうしたことも考えると」
どうしてもというのだ。
「煙草は吸うものじゃないわね」
「本当にそうね」
「煙草は論外でしょ」
理虹はその寝ている同級生を見つつ話した。
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