■■SAO編 主人公:マルバ■■
四人で紡ぐ物語◆グリームアイズ
第二十九話 コーバッツ
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ゃないですか。お久しぶりです」
「マルバくん、シリカちゃん、久しぶり」
「アスナもボスが怖くて逃げてきたの?」
「うん……不本意ながら、ね。私、アンデット苦手なのよ」
「うへぇ、アンデット系のモンスターなんだ……」
「あれ、マルバくんも苦手?」
「うん、あんまり得意じゃないかな」
「あんまりーじゃなくてぜんぜんーですよね。この前ミズキさんがおもしろがって怪談したとき、マルバさんとアイリアさんだけ隅で震えてたじゃないですか。ちょっとかわいかったな」
「う……シリカ、あんまりバラさないでよ」
「へぇ〜、意外な共通点だね。マルバ君ってそういうの平気そうなのに」
「人を見た目で判断するもんじゃないよ。……見た目といえば、そのボスってどんな見た目だったの?」
「悪魔よ、悪魔」
「珍しいですね。アンデットのボスは初めてじゃないですか?」
「いや、第四十三層のボスはアンデットだった。その時は怖くて攻略休んだけど」
「マルバ君も休んだんだ。私も休んだよ。あの層、アンデットだらけで近寄れなかったから」
「面白そうじゃねぇか。偵察行こうぜ」
いきなりミズキが会話に割り込んできて、マルバたちはびっくりして固まってしまった。ミズキはそのまま続ける。
「どうせキリトとアスナが初めてボス部屋見つけたんだろ? これだけ人数がいれば十分偵察くらいできるぜ」
「ちょ、ちょっと待ってよ」
「なんだ、怖いから降りるとか言うなよ」
「言わないよ、確かに怖いけどさ! いや、そうじゃなくて、この人数じゃちょっと足りないんじゃない?」
ミズキは無言で安全地帯の入り口の一つを指さした。ちょうど小規模のギルドが入ってきたのだ。アイリアが目をこらしてどのギルドなのか確かめる。
「……《風林火山》ね。知り合いだし、偵察をするなら頼めると思うけど……ホントに行くの?」
「あったりまえじゃねぇか。そんなに怖いのかよ」
「怖いよ、悪魔だよ? お兄ちゃんだって怖いでしょ?」
「うん、できれば行きたくない」
「ほら、お兄ちゃんもこう言ってることだし、やめようよ」
「そういうわけにはいかねぇよ。俺達がここで偵察せずに帰ったら攻略がまた遅れちまう。ほら、行くぞ」
「はぁ……仕方ない、アイリア、行こう」
「嫌だけどしょうがないかぁ……」
肩を落としたマルバとアイリアに苦笑するシリカ。《風林火山》と合流し、全員で簡単な作戦を立てることになった。
十分後。
「よし、それじゃ作戦はこれでいいよな?」
「ああ。盾は俺に任せろ。《風林火山》がサポートしてくれれば、ヤバそうな攻撃は俺が耐える」
ミズキは一瞬でストレージから分厚い本のようなアイテムを取り出し、それに記録しながら答えた。マルバはその早業に目を見張った。おそらくクイックチェンジを使ったのだ
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