第九話
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第九話 行動に移してみた
天本博士はある朝起きてふと思い立ってだった、朝食を食べている時に小田切君に対して笑って話した。
「ちょっと今日は出て行ってじゃ」
「そうしてですか」
「ヤクザ屋さんの事務所を一つな」
「破壊してくるんですね」
小田切君は朝食のご飯に納豆をかけつつ応えた、この日の昼食は和風で他には茸の味噌汁と海苔に漬けもの、メザシがある。
「そうですね」
「それでそこにおるヤクザ屋さんはな」
「皆殺しですか」
「そうしてくる」
味噌汁を飲みつつ答えた。
「ちょっとな」
「そうですか」
「では朝飯を食ったらじゃ」
そうすればというのだ。
「もうじゃ」
「行って来ますか」
「そうしてくる」
こう言うのだった。
「少しな」
「そういえば博士何かされると言われてましたね」
「まあ今日することがな」
それがというのだ。
「そのうちのじゃ」
「一つですか」
「うむ、他にも色々あるが」
それでもというのだ。
「今日はじゃ」
「ヤクザ屋さんの事務所に行って」
「事務所を消し去ってな」
そうしてというのだ。
「そこにおるヤクザ屋さんをじゃ」
「皆殺しですね」
「そうしてくる」
「わかりました、じゃあ行って来て下さい」
小田切君はあっさりとした口調で答えた。
「どっちにしろですね」
「わしが決めたことはな」
「変えないですよね」
「だから行く、まあヤクザ屋さんが何人死んでもな」
「誰も何も言いませんしね」
「ヤクザ屋さんじゃからな」
死んで誰も言わないのはそれ故にというのだ。
「そもそもわしは普通の人は殺さん」
「そうですよね」
「嫌いな者しか殺さん」
ヤクザ屋さんもそうだからというのだ、こう言ってだった。
博士は朝食を食べると出発した、そのうえで東京までカイザージョーで行って新宿のある事務所に襲撃を仕掛けたのだった。
第九話 完
2022・11・11
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