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ドリトル先生とタキタロウ
第七幕その六

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「尚更いいよね」
「全くだね」
「江戸時代の日本が感じられて」
「ただ数が書かれるんじゃなくてね」
「手形に書かれるのが尚更いいわ」
「さっきは平安末期から鎌倉時代を観てね」
 平泉と中尊寺のお話もするのでした。
「今度は江戸時代だね」
「日本の色々な時代を感じるね」
「今回の史跡研修は」
「仙台では伊達政宗さんでね」
「戦国時代から江戸時代だったけれど」
「こうして見ると江戸時代の存在が大きいね」
 先生は皆に言いました。
「東北でも」
「そうだよね」
「何か江戸時代の文化って今の日本に凄い影響与えてるけれど」
「政宗さんも江戸時代にまで生きていたし」
「手形も江戸時代だしね」
「そうだね、今の日本と近い時代で」
 そうしてというのです。
「いいものが多いから」
「残ってるんだね」
「何かと」
「二十一世紀になっても」
「そうだね」
「そうだよ、二百年も平和が続いて」
 それだけ長くというのです。
「その間に全土で庶民文化が花開いた」
「凄くいい時代だね」
「落語も歌舞伎も浄瑠璃も出て」
「食文化も発展した」
「まさに黄金時代ね」
「そうだよ、世界的に見てもね」
 まさにというのです。
「かなりいい時代だったんだよ」
「だからわんこそばも出て来て」
「それを手形に書く」
「そうもなったんだね」
「日本では」
「勿論それぞれの時代で素晴らしいものは多いよ」
 日本はというのです。
「飛鳥時代からね」
「日本の歴史って長いからね」
「それでそれぞれの時代で全く違うしね」
「文化がね」
「文字は同じだけれど」
「本当に違うよ」
「文学だってね」 
 これもというのです、先生は文学者でもあるのでそれで言うのです。
「それぞれの時代で違うからね」
「万葉集が出てね、奈良時代に」
「それで平安時代に和歌集が出て」
「竹取物語や伊勢物語が出て」
「源氏物語も出て」
「そして鎌倉時代になるとね」
 そうなると、というのです。
「徒然草や方丈記が出て軍記ものも出たね」
「その義経さんが出てるね」
「平家の人達も」
「僕達が嫌いな頼朝さんも」
「あのお話もだね」
「そう、そしてね」 
 先生はさらにお話します。
「室町時代は御伽草紙が出て江戸時代はね」
「作家さんが出たね」
「今で言う小説家さんや脚本家さんが」
「近松門左衛門さんや井原西鶴さん」
「俳句の松尾芭蕉さんも出たし」
「普通に小説が楽しめたね」
「そうなったよ、今でいるライトノベルがね」
 そう言われる様な作品がというのです。
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