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八条学園騒動記
第六百八十三話 大食の国その六

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「あんたもカナダ人もよ」
「食べる方なんだ」
「どう見てもね」
 このことは否定出来ないというのだ。
「本当にね」
「そうなんだ」
「自覚ないみたいだけれど」
「あの、トムのお家の動画チャンネル観たら」
 彰子はこの話をした、トムもクラスメイト達にこのことを話したのだ。それでクラスの皆に観てもらっているのだ。
「スパゲティ一人で袋一つ使ってるわね」
「六百のね」
「それで他のも食べるわね」
「サラダとかね」
「それもね」
「多いんだ」
「デザートもだし」
 こちらもあるというのだ。
「果物とか」
「メイプルシロップかけてるわね」
 蝉玉はこれはと話した。
「果物にも」
「絶対だよ」 
 メイプルシロップはとだ、トムは返した。
「あれがないとね」
「流石にカロリー高いよ」
 スターリングはこのことを指摘した。
「それだと」
「そうかな」
「だってドーナツにもかけるよね」
 スターリングはトムにどうかという顔で言った。
「そうしてるよね」
「欠かせないからね」  
 トムは普通の顔で答えた。
「デザートにメイプルシロップは」
「カナダだとなんだ」
「もうお砂糖どころかね」
 同じ甘いものとして例えて言った。
「お塩だよ」
「そこまで欠かせないんだ」
「お料理にお塩は欠かせないね」
「お醤油以上にね」
 彰子は日本人として答えた、この時代の和食においても醤油は何があっても欠かせないからである。
「欠かせないわね」
「それと一緒でね」
「メイプルシロップはなの」
「甘いものを食べるならだよ」
「絶対にかけるの」
「そうしているんだ」
 こう彰子に答えた。
「カナダだとね」
「そうなのね」
「沢山食べて」
 今度は蝉玉が言った。
「そうしてなのね」
「最後はそれだよ」
「メイプルシロップかけたデザートね」
「そうしているよ」
「そうなのね、ただ本当によ」
 蝉玉はトムの話をここまで聞いてあらためて彼に話した。
「カナダ人はね」
「よく食べるって言うんだ」
「ええ」
 その通りだというのだ。
「連合の平均以上にね」
「そうかな」
「そうよ、その自覚ないのね」
「普通かなってね」
「カナダ人としては思うのね」
「僕もね」
 トム自身もというのだ。
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