第六十話 合宿を前にしてその一
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第六十話 合宿を前にして
アルバイトの日々は続く中で合宿の日が近付いてきていた、それは一華も同じでそれで自宅でだった。
合宿の用意をはじめているとだ、母に言われた。
「行くの江田島よね」
「ええ、あそこよ」
一華はその通りだと答えた。
「あそこのホテルでよ」
「他の部活の子達と一緒によね」
「寝泊りしながらね」
「やるのよね」
「朝から夕方まで部活で」
練習をしてというのだ。
「それでね」
「お母さんもOBだから言うけれど」
八条学園高等部出身だがというのだ。
「高等部と大学の合宿はね」
「お酒飲み放題よね」
「瀬戸内の海の幸を肴にね」
それでというのだ。
「広島のお酒をよ」
「好きなだけ飲めるのよね」
「梅酒やワインも出るしね」
こうした酒もというのだ。
「色々ね」
「飲めるんですね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「夜はね」
「お酒を楽しむのね」
「そうしたらいいから」
だからだというのだ。
「楽しんできてね、ただ飲んでもね」
「飲み過ぎには注意ね」
「結構二日酔いの子が出るのよ」
「飲み過ぎて」
「それで朝起きたら」
その時はというのだ。
「いいわね」
「お風呂あるのよね」
「それに入って」
そうしてというのだ。
「すっきりするのよ」
「何か這う様にしてお風呂行く人出るから」
「二日酔いで身体がだるくて」
そうなってというのだ。
「特に頭が痛くてよ」
「お風呂でお酒抜くにもなのね」
「そのお風呂場行くのも大変で」
二日酔いで身体がだるく頭も痛くなってというのだ。
「それでよ」
「這ってなのね」
「本当にそうした子が出るから」
だからだというのだ。
「文字通り這って」
「そうしてなのね」
「お風呂場に行ってね」
「お酒抜く子がいるのね」
「そうなの」
実際にというのだ。
「これがね」
「そうなのね」
「だから一華もよ」
自分の娘の顔を見つつ話した。
「お酒は飲んでもいいけれど」
「二日酔いになったら」
「その時はね」
まさにというのだ。
「お風呂に入ることよ」
「這ってでも」
「お部屋の中でもいいけれど」
そちらの風呂に入ってもというのだ。
「蹴れど大浴場は滅茶苦茶広いしね」
「大勢の人が入られるわね」
「それでサウナも水風呂もあるから」
こちらもというのだ。
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