第二章
[8]前話
貴一は裕二と会ったがここでだった。
自分の二人の娘、一人は面長できりっとした顔で黒髪を後ろで束ねた一六五の背のすらりとした姿勢のいい外見で。
もう一人は一四四程の背で黒髪を短くした童顔の外見だった、その彼女を見て裕二の息子でサッカーチームのグラウンドスタッフをしている康太親と叔父に似た彼が言った。
「愛子ちゃん今じゃ売れっ子声優だもんな」
「ああ、今も小さいけれどな」
貴一が笑って応えた、墓参りなので今は全員喪服姿だ。
「けれどな」
「健康でだよな」
「売れっ子声優だよ、愛子は警官になって剣道の教官やっててな」
「全国大会でも優勝して二十代で五段で」
「二人共すくすく育ってよかったよ」
「言っただろ?背のことは心配しなくていいんだよ」
裕二も貴一に話した。
「他のことが大丈夫ならな」
「そうなんだな」
「ああ、じゃあ今からな」
「祖母ちゃん達の墓参りするか」
「ああ、愛子ちゃんそっくりだったな」
兄弟でこんな話をしてそれぞれの一家も含めた親戚全員で墓参りをした、愛子はその間しっかりとしていた。小柄でも何の問題もなかった。
小柄な次女の成長 完
2023・1・25
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