第一章
[2]次話
スマホに映っていた姿
藤堂忠邦、細く鋭い目に黒髪を短くしていて貯法系の顔にしっかりした顎と口がある彼は一九〇以上の長身でだ。
八条リーグという世界屈指の企業グループである八条グループが日本で運営しているプロ野球リーグの東京マリナーズというチームでスラッガーとして活躍している。ポジションはライトである。
選手としては凄く人間性も人望があるが。
「よし、今日も行くか」
「風俗ですか?」
「独身でいるからな」
藤堂は後輩で抑えの藤田久蔵穏やかな顔立ちで黒髪を短くして一八〇近くあるすらりとした背の彼に球場のロッカーで笑って話した。
「いいだろ」
「それはそうですが」
「だからな」
「今日もですか」
「行ってくるな」
笑って言ってだった。
藤堂は試合が終わるとよく風俗店に行った、キャバクラにイメクラにデリヘル、ソープにと色々な店に行っていた。
そんな中彼は交通事故に遭った、夜道を歩いている時に酔っ払いが運転していたバイクにはねられたのだ。
ろっ骨にヒビが入った位だったが大事を取って入院した、シーズンオフでもあり暫くは安静となったがその時にだ。
彼のところに次々と美女が来た、見舞に来た同僚達は彼女達を見て察した。
「あの人達ってな」
「そうだよな」
「藤堂さんが行くお店のな」
「馴染みの人達だよな」
「あの人無類の風俗好きだから」
「間違いないよな」
こう話した、そして実際にだった。
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