第七十二話 キャンバスライフその四十四
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「大学も」
「じゃあそのキャンバスでもある神殿本部にですね」
「行きましょう」
「そうしましょう」
私も笑顔で頷いてです、一緒に参拝をしました。それで二人でおつとめをしましたが。
おつとめをした西の礼拝堂を出る時に天理高校の制服を着た男の子二人が新一君を見て彼に言いました。
「あれっ、阿波野?」
「その人誰だよ」
「えらい奇麗な人だな」
「いやあ、同じ大教会の先輩なんだよ」
新一君は男の子達に笑顔で言いました。
「天高の先輩で」
「えっ、先輩かよ」
「そうなんだな」
「去年までな、今は天大に通ってるけれど」
「そうか、誰かって思ったら」
「そうした人か」
「今はね、ただ」
新一君はさらに言いました。
「これからは」
「ああ、頑張れよ」
「先輩相手だけれどな」
「そうしていくな、この二人同じクラスなんです」
今度は私に言ってきました。
「二年から。二人共寮にいます」
「北寮ね」
「はい、そっちに」
「そうなのね。宜しくね」
私は新一君のクラスメイトの子達にも挨拶しました。
「新一君の先輩で中村千里っていうの」
「こちらこそ宜しくお願いします」
「阿波野のクラスメイトです」
「僕は広瀬っていいます」
「僕は太田です」
「ええ、天理大学に通っているから」
私は二人の男の子に笑顔でお話しました。
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