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おぢばにおかえり
第七十二話 キャンバスライフその四十三

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 そうしてそのうえでさらに先に進んでそれから言いました。
「頑張っていきましょう」
「種を捲くことは」
「ええ、そうしていきましょう」
「それをすべきですね」
「ええ、じゃあ参拝しましょう」
「わかりました、ただ大学からこっちに来まして」
 新一君は神殿を前にして私にこんなことを言いました。
「一つ思ったんですが」
「どうしたの?」
「ここも大学のキャンバスって感じですね」
「ああ、そう思うの新一君は」
「何か」
「そう言われるとそうね」
 私も否定しませんでした。
「言われると」
「そうですよね」
「それを言うと高校もね」
 こちらもです、私がついこの前まで通っていて新一君が今いる。
「そうよね」
「そうですよね」
「ええ、そう思うとキャンバス広いわね」
「天理高校なんて只でさえ広いのに」
「確かに広い学校ね」
 このことは実感しています、グラウンドなんて二つありますし柔道場だって一つじゃないんですから。
「天理高校は」
「こんな広い高校そうそうないと思います」
「設備もいいしね」
「滅茶苦茶いいですよね」
「建物も歴史あるし」
 本校舎がそうです。
「かなりね」
「はい、それで毎朝参拝しますけれど」
「神殿本部からキャンバスみたいなものだしね」
 高校にしてもです。
「そう考えるとね」
「本当に広いですね」
「ええ、言われてみるとね」 
 私もこう思います。
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