暁 〜小説投稿サイト〜
ハッピークローバー
第五十九話 夏の盛りでその十三

[8]前話 [2]次話
「カレー食べたくなったわ」
「いや、あんたお昼食べたでしょ」
 留奈はその理虹に話した。
「そうだったじゃない」
「それでもよ」
「カレー食べたくなったの」
「そうなったのよ」 
 こう留奈に話した。
「私はね」
「そうなのね」
「とはいっても今晩うちハヤシライスだけれど」
「近くない?」
 一華はハヤシライスと聞いてこう言った。
「カレーだと」
「まあ近いわね」
 理虹も否定しなかった。
「ハヤシライスだとね」
「カレーとはね」
「じゃあ今日は」
「ハヤシライス食べてね」
「そうするわ」
 こう一華に答えた。
「今晩はね」
「そうしてね」
「ええ、ハヤシライスもね」
「美味しいわよね」
「それにカレー食べたくなったし」
 このこともあってというのだ。
「それでね」
「今日お家に帰ったら」
「ハヤシライス食べるわ」
「そうするのね」
「是非ね、ただ」
 ここで理虹はこうも言った。
「ハヤシライスって案外マイナーよね」
「カレーと比べたらね」
 そうなると、とだ。一華は答えた。
「かなりね」
「そうよね」
「美味しいわよ」
 ハヤシライスはとだ、一華は確かな声で言い切った。
「ハヤシライスは。けれど」
「カレーと比べたら」
「流石にね」
「相手が悪いわね」
「カレーが凄過ぎるのよ」
「皆食べる位だしね」
「もう自衛隊なんか」
 こちらではというのだ。
「毎週一回食べるでしょ」
「そうそう、曜日がわかる様にね」
 かな恵が言ってきた。
「決まった曜日にね」
「食べるわよね」
「そうなってるわ」
「皆食べるしね」
「嫌いな人いないし」
「だからね」
 それでというのだ。
「カレーはね」
「強過ぎるわね」
「だから」
 それでというのだ。
「それと比べたらね」
「流石によね」
「相手が悪いわ」
「そうよね」
「けれど」
 それでもとだ、一華は話した。
「ハヤシライスだって美味しいことは」
「事実なのよね」
「だから捨て難いわね」
「そうなのよね」
「忘れたらいけないわ」
 絶対にというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ