第五十九話 夏の盛りでその三
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「それぞれの階にあるから」
「そちらを使えて」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「お風呂はね」
「室内でも入られますね」
「とにかくすっきりしないと」
風呂で酒を抜かないと、というのだ。
「一日何も出来ないわよ」
「二日酔いで」
「もうね」
それこそというのだ。
「だからいいわね」
「わかりました」
一華は店長の言葉に対sかな声で頷いた。
そしてだ、こうも言ったのだった。
「あの、それでなんですが」
「どうしたの?一体」
「あの、店長さんの今のお姿は」
「これから泳ぐからね」
見ればだ、今の店長の服装はというと。
上は緑がかった灰色のティーシャツで下は黒のビキニの水着だった、その恰好で店内で五人の前にいるのだ。
「スカート脱いだのよ」
「何かです」
「滅茶苦茶いやらしいんですが」
富美子はどうかという顔で言った。
「普通に水着でいるより」
「下だけ水着だと?」
「はい、余計に」
「そうかしらね」
「そんな恰好でビーチに出たら」
富美子は店の中からそちらを見て話した。
「今十代の男の子多いですから」
「刺激するかしらね」
「胸もお尻もいいですから」
今度は店長のスタイルを見て話した、二十代独特のスタイルのよさと若々しさそれに大人の色香が加わったそれを見ての言葉だ。
「声かけられるとか」
「その時は軽くね」
店長は心配そうな富美子に笑って話した。
「いなすわよ」
「そうですか」
「だからね」
それでというのだ。
「安心して、ただね」
「ただ?」
「お付き合いはしないけれど」
「それでもですか」
「私の水着姿を見て」
天緒は笑ったままさらに話した。
「そしてね」
「そうしてですか」
「頭の中に焼き付けてね」
「思い出してですか」
「想像してね」
そうしてというのだ。
「使うのはね」
「いいですか」
「どの子がそれぞれの頭の中で私をどうしてもよ」
「いいんですか」
「そんなの止められないでしょ」
「まあそれは」
富美子は店長のその言葉に応えて述べた。
「そうですね」
「そうでしょ、想像はね」
「誰にも止められないですね」
「それで使うこともよ」
「それもですね」
「アイドルや女優さんになると」
こうした職業になると、というのだ。
「グラビアで水着や下着になるから」
「もう想像されてですね」
「使われるのがね」
これがというのだ。
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