第五十九話 夏の盛りでその二
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「実際にね」
「それで合宿もですね」
「それは江田島でやるけれど」
広島のそちらでというのだ、かつての海軍兵学校今の海上自衛隊幹部候補生学校がある場所でもある。
「やっぱりね」
「八条学園の合宿なんで」
「ホテルもね」
「学校経営している八条学園の系列で」
「それでよ」
「お酒が出るんですね」
「物凄くね」
多くというのだ。
「冗談抜きで酒池よ」
「そこまでですか」
「出るから」
だからだというのだ。
「どれだけでもね」
「飲んでいいんですね」
「そうよ、それで朝はね」
「二日酔いになるから」
「もう確実にね」
こう話すのだった。
「朝起きたらまずは」
「お風呂ですか」
「幾ら辛くても」
二日酔いでというのだ。
「這ってでもね」
「お風呂に行くことですね」
「それでサウナか湯舟に入れば」
そうすればというのだ。
「もうね」
「それで、ですね」
「お酒が抜けるから」
「這ってでもですね」
「行くことよ」
こう言うのだった。
「いいわね」
「やっぱり二日酔いにはお風呂ですね」
まさにとだ、一華は店長のその言葉に頷いて応えた。
「あれが一番ですね」
「汗かくとね」
「それで、ですね」
「二日酔いは一気に解消されるから」
だからだというのだ。
「お風呂よ」
「それが一番ですね」
「そうよ、サウナでも湯舟でもね」
「どちらでもですね」
「まず汗をかくことよ、だからいいわね」
「合宿の時は」
「そう、朝はね」
店長は強い声で話した。
「起きたらよ」
「まずお風呂に行くことですね」
「それぞれのお部屋にもあるけれどね」
「室内風呂ですね」
「それもユニットじゃないから」
トイレとは別々になっているがというのだ。
「安心して入られるわ」
「ユニットって抵抗ある人いますからね」
一華はユニットバス、トイレと浴槽とシャワーが同じ部屋にあるその部屋割りを思い出してそのうえで店長に応えた。
「特に日本人に」
「そうでしょ、けれどね」
「私達が泊まるホテルはですね」
「それぞれのお部屋にお風呂場があるのよ」
「そうなんですね」
「それでおトイレは別にね」
「あるんですね」
「お部屋にはないけれど」
それでもというのだ。
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